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くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-11-02 06:06:10 | Weblog

やれほれ。

このくそ寒いのに今日は

午前中から出張だ・・・。

そういえば昨日もちょい山の中に分け行ったんだけど、

すぐそばの見えるところに道路あって車も走ってんのに

クマのぶつがぼとぼと落ちてたさ・・・。

なんかのニュースでも見たけど、

今年は異常なほど暑くって

山の恵みも少ないらしくって、

それでクマもやむにやまれず人の生活圏まで

命がけで出てきてるって感じがする??

新約聖書のどっかに

自然の中でも生きられるように食べ物を与えてくれるみたいな

一説があったと思うけど、

その裏を返せば命を落とさせることもできるってことだもんねXXX

自然は厳しいんだわ。。

悪意がないから憎めないだけ??

 

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王様の扉(14)

2023-11-02 00:00:00 | 「王様の扉」

「ふん」と、ガッチがつまらなさそうに言った。「助け出すどころか、入ったとたん、どこに飛ばされるか見当もつかないほど、危険だけどな」
「――」と、又三郎がガッチを見てうなずいた。
「そのために、扉を作った魔女は、王様の扉をこの大きさに作ったのじゃ」と、パフル大臣は言った。「だが、友人同士が互いの国を行き来するだけなら、小さな扉で十分なんじゃよ」
「どうして、扉なんか贈るんだよ」と、ガッチは言った。「お互い行き来するだけなら、ほかにもいろいろ手段があるんじゃないのか。たとえば走るとか、馬に乗るとか、飛行船に乗ったっていいじゃないかよ」――よりにもよって、「ふわふわした夢ん中を通っていくような危険な扉なんて、使わない方がいいだろう」
 又三郎は、ガッチの言葉を考えるように聞いていた。
「――わしもそう思うがな」と、パフル大臣は言った。「だが、相手に気に入ってもらえる贈り物をしたい気持ちが、夢の扉になったのじゃ。夢の扉を使えば、わずらわしいことなく、扉を開いたとたん向こうの国に行けるんじゃからな。互いの友情を深めるには、相手のそばにいた方が、気持ちも余計に通じ合うもんじゃろうが」
「――贈り物の扉が、どうして今、ドリーブランドに戻って来たんでしょうか」と、又三郎は言った。「移動するための扉が、誰も移動させることなく、ばらばらになって落ちてきたということは、なにを意味するんでしょう」
「そりゃおまえ」と、ガッチは言った。「――なんでだよ」
 と、パフル大臣が言った。「我々の前に現れた時は、ばらばらだったかもしれん。じゃが、ばらばらになる前は、誰かを通していたかもしれんぞ」
「だとしたら、そいつはどこに行ったんだ?」と、ガッチは首を傾げた。「落ちてきた扉は、この国ともうひとつの国とを行き来するための物だったんだろ」
「――やはり、扉を修理するしかなさそうじゃな」と、パフル大臣は言った。
「扉を作った魔女? ですか」と、又三郎は言った。「この城におられるのでしょうか」
 と、ガッチは首を振った。「おれはそんな魔女に会ったことはないぞ」

「ほんとうにいるのかよ、そんな魔女が――」

 と、ガッチは信じられないように言った。
「間違いなく、おる」
 と、パフル大臣は大きくうなずいた。「――じゃが確かに、ここしばらく姿を見たことはないがな」
「――」と、ガッチと又三郎は顔を見合わせた。
「しっかりしてくれよ、大臣」と、ガッチがため息交じりに言った。「ほかに直せるやつはいないのか? 魔法が使えそうなやつなら、城の中に何人もいるだろ」
「そんなに簡単に直せればいいんじゃがな――」と、パフル大臣は思い出したように言った。「そうそう。そういえば、希望の町に、マジリックが来ておるじゃろ」
「マジリック? ああ。あの手品師がどうしたんだよ」と、ガッチが驚いたように言った。

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王様の扉(13)

2023-11-02 00:00:00 | 「王様の扉」


「おいおい、なんの騒ぎだよ」

 と、息せき切ってやって来た赤い小人のガッチが、よだれの跡を隠すように口元を拭いながら、あわてたように言った。
「後から行こうと思っていたんじゃが、ちょうどよかった」と、パフル大臣がほっとしたように言った。「王様のご様子はどうじゃ。なにか悪夢にうなされている、といった変化はあるだろうか」
「……」と、ねずみ色のベストを着たガッチは、首を振って言った。「ねむり王に異状はないぜ。むしろ、なにもなさ過ぎて、退屈してばかりだよ」
「それはいいことじゃ」と、パフル大臣は又三郎を見てうなずいた。「こちらも、なにごともなければいいんじゃがな」
「別に、変わった所なんて、どこにもないぜ」と、“夢の扉”をためつすがめつしたガッチが、首を振りながら言った。
「――」と、扉を見ていた又三郎が、大臣を見てうなずいた。
「私と又三郎も、同じ意見じゃ」と、扉の周りを念入りに見て歩いていた大臣が、又三郎を見ながら言った。
「はい。王様の“夢の扉”とは、違います」と、又三郎が言った。「描かれている模様はそっくりでしたが、王様の扉が壊れた様子はありません」
「王様に聞いてみりゃいいじゃねぇか」と、ガッチはせかすように言った。「久しぶりに目覚ましの銅鑼を叩き鳴らして、王様をベッドから飛び起こしてやるぜ」
 ――と、指の関節をぽきぽきと鳴らすガッチに顔をしかめながら、パフル大臣が言った。
「だとすると、落ちてきた木片は、別の扉のものか……」
 ガッチと又三郎は、そろって首を傾げた。
「王様の“夢の扉”が、ほかにもあるんですか」と、又三郎は言った。「それは、はじめて聞きました」
「おれもだ」と、ガッチが驚いたように言った。
「歴代のねむり王様にお仕えしている私も、滅多にないめずらしいことじゃからな」と、パフル大臣が言った。「異国との友好の証として、互いに行き来ができるよう、扉を贈ったことがあるのじゃ」
「――異国って、なんだよ」と、ガッチが又三郎の言葉を遮って言った。「ねむり王が悪夢から逃げまくって、当てずっぽうに飛びこんだ場所のことじゃないだろうな」
「これ、ガッチ」と、パフル大臣が怒ったように言った。「そうむきになるな。おまえの言いたいことはわかっておる。王様が夢の彼方で行方不明になるたび、国中が大騒ぎになるからな」
「その時は、こちらの扉でしか、王様の夢の中に入りこめないのでは?」と、又三郎が王様の“夢の扉”を見ながら言った。
「――確かに」と、パフル大臣はうなずいた。「この扉は、王様がお使いになるために作られた特別な扉じゃ。悪夢に襲われた時のために、大勢の捜索隊が入って王様を助け出すことができるように作られておる――」

 

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