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延長緊急事態宣言プラス6日 感染者報告数は実際の感染者数と大きくかけ離れている?

2020年05月12日 | 日記

今日は延長6日目。人や自動車の動き、心なしか多くなったように思う。
昨日は東京でも真夏日だった。
今年初めて日傘を持って出た。
陽射しは厳しいが風が思いのほか強い。風を優先せざるを得なかった。
夕方には心地よい風になっていた。
付近は緑が多い。風が、
ようやく嗅ぎ取れる程度ではあるが木の芽吹きの匂いを運んできた。

「都の倒産件数が前年割れ、コロナ禍での異変」、これって逆じゃないと思い、読んでみた。日経 ここ
コロナで倒産多いならわかる。読んでみると、要するに裁判所の手続きができないためということらしい。
ここでいう倒産は破産のこと。つまり、裁判所の手続きをしたものということ。
それはそれとして、弁護士が正式に関与したときには既に事実上破産状態。
にもかかわらず、記録上数字として表れるのは、手続きが終わってから。
通常の場合は、タイムラグはそれほど問題はないが、今回は外出規制の影響で、手続きが意図的にストップされているため、実態との乖離が異常にみえるということである。
それはそれで納得。弁護士さんがいうほど実害はない。

感染数に関する「実際の感染者数、いまだ不明『10倍か、15倍か、20倍か‥』」については仰天した。gooニュース ここ
ドイツのメルケル首相は初期のころに人口の6~7割が感染する恐れがあると言っていた。日経 ここ
あまりにも大きな数字に一体何を根拠にと疑問を感じたが、メルケル氏がこういう重大なことについて無責任な発言をするわけないと、頭の隅に入れておいた。
日本で安倍首相らの口から出る数字は極めて小さい。でも、それで通してきた。
例の尾身茂氏は11日の参院予算委員会で「報告された感染者がすべてを捕捉しているわけでない」、
実際の感染者数がどれだけ多いかについては「10倍か、15倍か、20倍かというのは、今の段階では誰もわからない」と語ったという。
つまり、実際の感染者数は極めて多いということだ。しかも、10倍とか20倍という数字が出ていることをみると、
そもそも報告の数字など何の意味もないように見える。ここでメルケル首相の発言を思いだした。
特に日本では検査数が極めて少ない。つまり報告数にでないようになっている。

数字が出ると、しかも厳格な検査を経たという数字が出ると、それが真実を現していると錯覚する。
確かに数字としては正確である。
しかし、実際の数字(ここでいえば実際の感染者の数)が出ないように操作している場合には、おおよそ真実とは何の関係もない。

「総理が答弁指示してどうするのですか」という背景は詳細がわからないが、そういうこと(首相が指示した)はあったのであろう。

感染者数など実際のところ正確に知りようなどもないのであろう。ただアバウトには、つまり1~2割なのか、半分か、8~9割なのかという程度のアバウトな数字は専門家であればわかるのだと思う。だからメルケル首相は6~7割つまりは半分より多いという言い方をしたのであろう。
(そうそう。安倍首相は、人出を8割、最低でも7割減したいと我々国民にことあるごとに訴えてきた。専門家が検討した数字ということだった。ということは、おそらく専門家には実際の感染者数が分かっている、メルケル首相がいう程度には、ということだと思う。尾身氏は政治家ではないので、言い逃れ方法を知らなかったのであろう。安倍首相が教えたということなのだろう。考え過ぎだろうか?)

感染者数について何の資料もない国民には真実は闇である。

ただ感染者数について以上のような事実があったということは記憶しておかなくてはならない。
人の言動にはパターンがある。
いろいろな場合のパターンを集めることで、おおよその全体像が現れてくるものである。
尤もらしく見える数字のマジックに騙されてはならない。

なお、カミュのペストの感想で「要するに、誰かが合計することを思いつきさえすればよかったのである。」を引用した。
この「合計する」を「パターンを集める」と読み替えればいいのである。
パターンが増えるについて、はっきりとした姿になってくるはずだ。

数字(あるいは一見尤もらしく見えるもの)のマジックには用心をすべきである。
用心しすぎることはない。