ふしょうなブログ

ご不要になった詩は粗大ゴミでお出しください

理想と現実の狭間で(五つの星と少女の鳴き砂について)

2006年03月04日 11時11分45秒 | 詩の背景
 今朝ここに投稿した「五つの星と少女の鳴き砂」、安い値段で良い商品を供給させ、快適でリーズナブルな生活を享受する日本とニーズに答え、それを供給する近くて遠い国。語り尽くせないこと多すぎるけど、以前、ネットで知ったことを詩にしてみました。
 終戦後、知識人の間で蔓延した左翼思想。それは戦前の国体を否定することであり、当時のことを思えば当然のことだったと考えます。
 けれど、その理想とした近くて遠い国の現実。何をいまさら、当然の帰結と切り捨てることも可能だろうけど、やはり理想なんてありえないのかなと思ってしまう、思わざるを得ない。そんな気持ちを詩にしてみました。
 経済の発展には常に犠牲がつき物、そうかも知れないですが、小さな悲しみを拾い上げてみる、詩に関わる者に取って必要かなと思っています。それでどうなるってことは無いとは判っていても。


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五つの星と少女の鳴き砂

2006年03月04日 08時50分01秒 | 
あなたが大人買いした
その食玩達は
誰もが寝静まる真夜中
遠い国の鳴き砂に耳を澄ます


肺の奥まで吸い込んだ
着色顔料の青色は
どこまでも鮮やかで
いつまでも少女の心と身体を蝕む


青い海も青い空も知らず
食玩に色を塗り続ける
二段ベッドで暮らす少女の鳴き砂


飽きたら捨てる手のひらに
さらさら流れる
遠い国の少女の鳴き砂




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