ふしょうなブログ

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昭和は遠くなりにけり

2006年03月10日 18時32分30秒 | 日記のようなもの


 今夕の日経夕刊、翻訳家の鴻巣友季子さんの「雨に想う」ってコラムが掲載されています。
 翻訳家と言う本を読むのが職業の方でも、読書中の本には付箋(ポストイット)を貼っておられるのだとか。確かに本を読みながら気になったところに線を引く、まさか教科書では無いし、図書館から借りて来た本だったりすると尚更出来ない事ですよね。
 なんでも、「本のなかで忘れがたい文章に出会うと、不粋を調子で付箋を貼らずにはいられない」との事です。うん、とても判ります。詩集だと、1ページあたりの字数はさほどでも無いので、気に入ったフレーズのある詩はタイトルを覚えておけばよいのだけど、評論集とかだとページを埋め尽くした活字の中から、気に入った個所を拾い出すのは至難のワザです。とりわけ、電車の中とか移動中で読んでいる場合は特にそうです。100円ショップでも携帯に便利な付箋売っているので、さっそく真似しようかな♪プロでもやっているんです、ド素人が真似したっておかしくないですよね

 で、コラムは新幹線ホームのキオスクでポストイットを求めようとしてアタフタしたエピソードから始まり、車中で付箋を貼りたかったのは故久世光彦さんの評論集「美の死」であったこと、それから久世さんの思い出へと話は展開していきます。

 久世さんもしかり、茨木さんをはじめ昭和を生き抜いた方々が逝去されています。その偉大な足跡をたどること、後に続くものの責務であると感じますし、御霊を心より弔う気持ちを忘れてはならないと思います。

 明治は遠くなりにけりとは言われたものですが、平成も今年で18年目を迎えましたし平成生まれの成人もあと2年もすれば現実の話となってきます。昭和、どんどん遠くなっていくのでしょうか。



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