ふしょうなブログ

ご不要になった詩は粗大ゴミでお出しください

M と L

2005年12月09日 00時18分35秒 | ここだけの詩
僕がMなら
君はL
それが僕らのバイブルだった

崩れた壁の瓦礫の中から
拾い集めたイズムの屍

僕が赤なら
君は青
それが僕らの頭脳だった

くだらない言葉を交わし
MとLの偉大さを褒め称えた

今じゃMはインリン様のまたぐら
今じゃLは安売りたまごのサイズ

やつらに引き倒された君の姿は
あまりにも滑稽だったよね

僕はMだった
君はLだった



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秋桜

2005年09月29日 21時22分28秒 | ここだけの詩

どんなに悲しいときでも
いつものリズム
ハミングなんかしたりして
楽しげなふりをする。


野に咲く薄紅色の秋桜は
そんな君の笑顔を待っている。


どんなに悲しいときでも
涙を流さずに
悲しい顔をそっと心の引き出しに
しまい込む。


悲しいのは皆同じだよ
だからこそ、秋桜は
そんな君の笑顔を待っている。


いずれ誰もが大人になり
優しい心を無くしてしまう。
だから、今は暖かい繭にくるまれて
ひとときの夢に遊ぶ。


野に咲く薄紅色の秋桜には
そんな君の笑顔と
秋空を舞う赤トンボがよく似合う



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UPJ3を斬る!

2005年09月08日 21時00分44秒 | ここだけの詩
ざわめきの聞こえる観客席で
微睡みに横たわろうとする
観客を無理やり覚醒させる即効薬
それは淫語
お○んこ
ち○こ
お○んちょしたい
ち○ぽなめたい
と言い放てば
観客の耳はそばだち
にやりと弛む口元にヨダレ


それで駄目なら
死のな行五段活用
死ななければならない
死にたい
死ぬとき
死ねば
死のう


それでも駄目なら
突然に喚きだし暴れだしては
癲癇か気違いの真似


口から飛び出す目覚まし時計
「声の大きい者が勝つ」
至極当たり前な事に相槌をうつ
なるほど
これは麻薬だな


読み返せない
戻れない
取り消せない


口から放った言葉の矢は
観客席に届くのか
届かないのか
それが問題


難しい言葉は馬の念仏
淫語はインコの糞となり
ぽたりぽたりと馬鹿みたい


残念!


切腹!


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Ancient Ages Blues

2005年08月31日 07時39分30秒 | ここだけの詩
俺が勤務している
住友不動産大井町駅前ビルの喫煙室から
何気に外を見やれば
夏の眩しい日差しの影に
古ぼけたアパートが並んでいる
窓から手を伸ばせば隣に届きそうで
屋根瓦は剥げ落ち
モルタル壁はカビだらけ

朝日も夕日も避けて通る
この古ぼけたアパートには
悪質リフォーム屋はやって来ない
悪質先物取引の誘いもやって来ない
今時エアコンも無い
この古ぼけたアパートにやってくるのは
いつ息絶えたかも知れぬ
腐臭を運び出す一台の担架だけ

ブルーシートに覆われた
この部屋で俺はブルースを聴く
ハウリングウルフの叫び声が
埃だらけのターンテーブルで廻る

開け放した窓に垂らした
日に焼けて色の抜けたカーテンが
僅かな風を優しく受け止めてくれるから
俺はブルースを聴く

皺だらけの日々
状差しには日付の途絶えた
郵便物が静かに横たわっているから
俺はブルースを聴く

スクラッチ音が途切れると
ブルーシートがゆっくり外されて
白い布を被せた一台の担架が
錆び付いた鉄階段をのろのろ下りた



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ここだけの詩について

2005年08月23日 17時19分07秒 | ここだけの詩
 このカテゴリーには本音が出すぎているとか、公の場に投稿するには拙筆すぎるかなと思われる詩を掲載します。それでも可愛い詩には変わり無い訳でして。気が向いたら推敲など行って独り立ちさせられるかも知れない、そんな詩達の置き場です。

 第1弾として投稿した「これは詩では無い」もそんな詩のひとつです。言葉のあつまり=詩であるならば意味性の有無を問われるのかなと思います。Yockとしては言葉達の意味を放棄せずに、その言葉の持つ本来の意味を乗り越えた世界へ到達できるような詩を書ければと思っています。

達成出来そうも無い大きすぎる目標ではありますが…


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これは詩では無い

2005年08月23日 07時36分58秒 | ここだけの詩
マグリットがパイプの絵を書いた
これはパイプではない
あくまでもリンゴはリンゴだった
良き時代の衝撃

今の時代は何でもありだから
何やら数字を並べても
空白に見えざる抽象を気取っても
誰も感動しない
誰の心にも衝撃を与えない

たった一枚の油彩画さえ
未だに越えられない

ルールは無いのか
おまえの死はガシャポンだ
ありったけの100円玉を飲み込んでは
劣情感を煽るだけ煽り
あとは知らん顔
そんなんじゃパイプは越えらない

おまえは塩を浴びた蛞蝓か
身悶えしながら萎縮する夜に
ゴミ処理場の煙突から
薄汚い涎をたらすのは止めろ!



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