初マラソンだったから、給水所やエイドの体験も初。
松本マラソンは15ヶ所の給水所が設けられていて、それこそ30キロ過ぎまでは「もう給水所が来た!・・・」という塩梅だったが、それ以降は給水所の存在やキロ数表示のボードが恋しくなってきた。なかなかやって来ないように感じ始めていたから。
そして35キロ付近の給水所で「事件」が起こった。
序盤は何となくトイレに行きたい気分もあったので、給水をしたのは2回に1度。しかも添加物アレルギー持ちで、一般的なスポーツドリンクを飲むとカラダの各所にダルさや重さが出やすいため、手にするのは必ず水にしていた。
途中からは膀胱の中にあった水分が汗に回ってくれたのか、尿意も消失。安心して水分摂取が出来るようになって、給水所が来るたびに紙コップを少し潰して美味しい松本の水をあおることにした。
22キロ付近で梅干しが供給されているのを見て、持参した紀州梅をラップから取り出して口に含み、25キロ付近でただ1度提供されていたリンゴを一切れ確保(売り切れだと思ったら、残り物が転がっていた。ラッキー。係の人は必死で皮むき器を回転させてリンゴをむいていたっけ。でもそれが並べられるのを待っていられなかった)。
29キロ付近では塩飴をゲット。35キロまで何とか保ったのは、これら3ヶ所での補給のおかげだろう。
それに水をたっぷり含んだスポンジの気持ち良さときたら・・・。
でもって35キロ付近の給水所で、真っ先に位置しているスポーツドリンクが並べられたテーブルを通り過ぎ、水をぐっとあおったら・・・。なんと中身がスポーツドリンクだった・・・。まだ水のテーブルじゃなかったのである。
吐き出すのも大人気ないので飲み込んで、次のテーブルで水をもう一杯飲んだが、かれこれ1年以上は口にしていないスポーツドリンクを体内に入れてしまった事がショックでショックで・・・。
走りながら、内心では天を仰いでいた。
やがて、バカ正直にだるくなり始める。脚が急に止まり始めた気分。
それは疲労がちょうどピークに達した頃合いでもあっただろうし、水分以外に用意されていたバナナやまんじゅうをスルーしていて、純粋にエネルギー切れを起こしていても不思議じゃなかった。ランパンやウエストポーチには、ジェルと蒸しパンを携行していたから、補給しようと思えば出来たのに、何となく勢い?を削がれるような気がして敢えて口にしてこなかったのも、そのタイミングで響いてきたのだろう。
そうして悪い条件がこれでもかと重なって、7キロを残して初めて前へ進むしんどさと向き合うこととなった。
中身が水なのかスポーツドリンクなのかよく確かめもせず、注意力が散漫になっていた自分を呪うも、時既に遅し。
それに後にコース表を見て知ったのは、そのタイミングから再び上りとなっていたこと。まあペースダウンしたのもムベなるかな・・・だったのである。
(続く)
松本マラソンは15ヶ所の給水所が設けられていて、それこそ30キロ過ぎまでは「もう給水所が来た!・・・」という塩梅だったが、それ以降は給水所の存在やキロ数表示のボードが恋しくなってきた。なかなかやって来ないように感じ始めていたから。
そして35キロ付近の給水所で「事件」が起こった。
序盤は何となくトイレに行きたい気分もあったので、給水をしたのは2回に1度。しかも添加物アレルギー持ちで、一般的なスポーツドリンクを飲むとカラダの各所にダルさや重さが出やすいため、手にするのは必ず水にしていた。
途中からは膀胱の中にあった水分が汗に回ってくれたのか、尿意も消失。安心して水分摂取が出来るようになって、給水所が来るたびに紙コップを少し潰して美味しい松本の水をあおることにした。
22キロ付近で梅干しが供給されているのを見て、持参した紀州梅をラップから取り出して口に含み、25キロ付近でただ1度提供されていたリンゴを一切れ確保(売り切れだと思ったら、残り物が転がっていた。ラッキー。係の人は必死で皮むき器を回転させてリンゴをむいていたっけ。でもそれが並べられるのを待っていられなかった)。
29キロ付近では塩飴をゲット。35キロまで何とか保ったのは、これら3ヶ所での補給のおかげだろう。
それに水をたっぷり含んだスポンジの気持ち良さときたら・・・。
でもって35キロ付近の給水所で、真っ先に位置しているスポーツドリンクが並べられたテーブルを通り過ぎ、水をぐっとあおったら・・・。なんと中身がスポーツドリンクだった・・・。まだ水のテーブルじゃなかったのである。
吐き出すのも大人気ないので飲み込んで、次のテーブルで水をもう一杯飲んだが、かれこれ1年以上は口にしていないスポーツドリンクを体内に入れてしまった事がショックでショックで・・・。
走りながら、内心では天を仰いでいた。
やがて、バカ正直にだるくなり始める。脚が急に止まり始めた気分。
それは疲労がちょうどピークに達した頃合いでもあっただろうし、水分以外に用意されていたバナナやまんじゅうをスルーしていて、純粋にエネルギー切れを起こしていても不思議じゃなかった。ランパンやウエストポーチには、ジェルと蒸しパンを携行していたから、補給しようと思えば出来たのに、何となく勢い?を削がれるような気がして敢えて口にしてこなかったのも、そのタイミングで響いてきたのだろう。
そうして悪い条件がこれでもかと重なって、7キロを残して初めて前へ進むしんどさと向き合うこととなった。
中身が水なのかスポーツドリンクなのかよく確かめもせず、注意力が散漫になっていた自分を呪うも、時既に遅し。
それに後にコース表を見て知ったのは、そのタイミングから再び上りとなっていたこと。まあペースダウンしたのもムベなるかな・・・だったのである。
(続く)