玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

コリーニ事件

2023-12-22 14:40:17 | 映画

この映画は先月見たのだろう。ドイツ映画だが、何となく軽い感じで、ストーリー立ても無理がなく、出て来た脇役を気になりながら通しで見てしまった。

後から、重厚な演技の脇役はマカロニ・ウェスタンのフランコ・ネロだと分かった。2020年公開だから、彼はまだ健在なのかと嬉しかった。

監督 マルコ・クロイッパイントナー/俳優 エリアス・ムバルク・フランコ・ネロほか/2019年制作 ドイツ映画

慈善活動もする名声の企業家が突然やってきた客に殺された。完全黙秘を貫く犯罪者の国選弁護人が、偶然にも、殺された企業家の援助を受けて弁護士になったトルコ人が担当することになった。

周囲からは恩知らずと誹謗されながら弁護人は完全黙秘の犯罪者の犯行の真意と根幹を突き詰めていくというストーリーである。

ネタバレだが、殺された企業家は第二次世界大戦でナチス側の将校で、占領地のイタリアで民間人を殺した復讐を受けたのである。地続きのヨーロッパであるが故に起きうる事件のような気がした。

この圀の大東亜戦争でも同じようなことが東南アジアや中国、韓国等で日本軍によって行われた違いない。

海を隔てているが故に、この圀は外国からの抗議や報復が少ないようである。

逆に、海を隔てているが故に、ヒロシマ・ナガサキの原爆投下の理由や東京大空襲等の米軍の戦争作戦を問い質す理性的な国家主権を取り戻したいものである。

裏金作りに狂奔する自民党政権には到底無理であろうが…。

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いつも腰砕け

2023-12-21 13:42:10 | ぼやき

オリンピック汚職の時に、既に瓶の蓋が開いたから、真実という薬品が流れてくると思った。

しかし、元電通役員の高橋何某の東京オリ・パラ組織員会理事が捕まっただけで、元首相の会長は捕まらなかった。招致活動をした元皇族の関わりも不問に付された。

東京地検の前身は隠退蔵物資事件を契機にGHQ主導で設立された「隠匿退蔵物資事件捜査部」が前身とやら。

いまだかって、田中角栄のロッキード事件以外に首相経験者が逮捕されたことはない。

或る政党の総裁が偶々議会の多数決で一国の首相になるという制度の、何に怯えて、いつも目前で腰砕けになるのか、大衆の一人として、到底理解できない。

 

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アベノマスクと増税メガネ

2023-12-20 11:04:18 | ぼやき

国民から「増税メガネ」と揶揄された。それは身体欠陥の揶揄に近い。愚痴を聞いた側近が手回し良く、瞬間的な「還元的減税」の知恵を付けた。

きっとキハラ程度の脳天気な官僚が作ったのか、意味のない追っ付け仕事に見える。

かつてアベノマスクも、側近の官僚が、買えないマスクを作って民(たみ)に配布したら、「素晴らしい」と喜びますよ、というピント外れの入れ知恵だったとか。

アベノマスクに、いくらの国費を散財したのだろうか?未だに値段も言わなきゃ、業者名も隠している。

鼻が出た小さなマスクで国会の廊下を歩いている姿は、滑稽を通り越して哀れであったが、このマスクが政権の命取りになった。

減税という言葉を使い、実は翌年に増税するという惚けた誤魔化しが通用するという「国民蔑視」に、キシダ政権も死に体になった。二人とも、国民をあまりに「過小評価」していた。

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近現代史の裏側⒅ ―「木戸日記」という楯―

2023-12-19 10:49:14 | 近現代史

12月6日に、宮中で木戸の日記が無いと騒いでいるが、その日は木戸と近衛、二人の天皇側近の戦犯容疑者が発表された日でもあった。

木戸は予てから戦犯を意識していた。戦犯の理由は東條政権成立に積極的に関わっていたかどうかが問題であろう。(この頃から、木戸は日記の改竄を考え始めたのではないだろうか?)

『木戸日記』の最終頁には、姪の婿の都留重人が「ジョセフ・キーナン(東京裁判主席検事)等と会食せしことにつき話しあり」と書かれている。

【『木戸幸一日記(下)』より】

この最終の項(ページ)は削ることもなく東京裁判の資料として提出された。

とすると、木戸という男の知略というか、狡知というモノを感じる。こういう人が昭和天皇の最側近というのも、…。

木戸は収監時は特別の待遇を受けることになる。【次週へ】

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近現代史の裏側⒄ ―皇族逮捕の影響から―

2023-12-18 10:54:19 | 近現代史

1945(昭和20)年12月4日、木下道雄の『側近日誌』には、― 梨本宮の自宅拘禁を機に、戦争責任の問題あり、「御記憶に加えて内大臣日記(『木戸日記』)、侍従職記録(注:天皇の行動や言動を分単位で記録)を参考に一つの記録を作り置くを可と思い、右お許しを得たり」とある。―

この日から、昭和天皇崩御後に刊行された『昭和天皇独白録』という名の「昭和天皇に係る一つの記録」の作成のきっかけとなる訳である。その理由は梨本宮の逮捕への驚きと、東京裁判への何らかの対策であることは容易に想像できる。

ところが、記録作成の参考にしようとしていた「木戸の手記(日記)」が宮中の所定の場所に無いのが12月6日に判明した。

【木下道雄『側近日誌』より】

どうも「木戸の手記(日記)」は宮中では誰もが知る準公的な記録になっていたようである。

この日、木戸、近衛の逮捕命令が出た。【次回へ】

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