元 黒龍江大学日本語教師   

元黒龍江大学日本語教師としての思い出などを写真を交え、日記風に綴っていくもの。(No.812からは、故郷新潟から発信中)

No.924  「菊の花(かきのもと)」のお話。

2012年11月13日 | 日記

「菊の花(かきのもと)」のお話。     先日、友人の庭にある赤紫色に咲いている「菊の花」を摘んできた。勿論、鑑賞用ではなく、食用として。新潟の秋の“おいしいもの”の一つに≪食用菊≫があり、この菊の名前を「かきのもと」と言う。この時期、新潟市の本町市場でも売られている。この「かきのもと」は、新潟県下越地方の呼び名で、中越地方では「おもいのほか」と呼ばれ、また隣の山形県では「もってのほか」と呼ばれている。

この「かきのもと」は花弁が赤紫色で、“ほろ苦い味”とシャキシャキとした“歯ごたえ”の良さが特徴。「菊」の花を食べる風習があるのは、日本では、主に新潟県と山形県くらいと言われている。私の家では、この「かきのもと」を≪おひたし≫や≪酢の物≫、そして≪てんぷら≫として秋の食卓には欠かせない食材となっている。

≪食用菊≫の「かきのもと」は、アルカリ性食品のため、ガン・糖尿病・動脈硬化・心臓病などの生活習慣病の予防や老化防止に効果があると言われている。ストレスの多い現代人にはピッタリの食材。ルーツを調べてみると、8世紀後半、中国から「延命楽(えんめいらく)」という紫色の「菊」が原点。同じ品種で山形県の「もってのほか」は、天皇の≪御紋≫である「菊」を食べるなんて「もってのほか」が語源とか。


「菊の花」         友人の庭に咲く食用菊「かきのもと」。

「菊の花」        友人の庭に咲く食用菊「かきのもと」。

「菊の花」        友人の庭に咲く食用菊「かきのもと」。

「菊の花」         これから料理する前の食用菊「かきのもと」。

「菊の花」         「ほうれん草」と食用菊「かきのもと」と一緒に、胡麻和えとして食べる。

「菊の花」         「ほうれん草」と食用菊「かきのもと」と一緒に、胡麻和えとして食べる。

「菊の花」         「ほうれん草」と食用菊「かきのもと」と一緒に、胡麻和えとして食べる。

「菊の花」         食用菊「かきのもと」を≪てんぷら≫として食べる。

「菊の花」            新潟市本町市場で売られている食用菊の「かきのもと」。一山200円で販売中。

「菊の花」            新潟市本町市場で売られている食用菊の「かきのもと」。


「菊の花」            新潟市本町市場で売られている食用菊の「かきのもと」。

「菊の花」            新潟市本町市場で売られている食用菊の「かきのもと」。一袋150円で販売中。

「菊の花」            新潟市本町市場で売られている食用菊の「かきのもと」。一皿150円で販売中。

「菊の花」            新潟市本町市場で売られている食用菊の「かきのもと」。