北欧デンマークおばさんの独りごちブロ

「住み慣れた地域で最期まで」をテーマにデンマーク高齢者福祉を研究し、世界のこと・日本のことを独りごちっています。

ストの影響を聞いてみる

2008-05-22 | デンマーク最新
ストの状況について、
利用者はどんな感想をもっているのか聞いてみた。
もちろん、メールで。

尋ねた相手は、
コペンハーゲンから北へ電車で40分ほど行った市の
高齢者住宅に住む女性。
週に2回のホームヘルプサービス(掃除と買物)を
受けている人である。

「あら、ここではほとんど影響がないわよ。
デンマークぜ~んぶでストをやっているわけではないのよ。
それに急を要する部門では、問題ないよ。
それにしても中国の地震はたいへんだね。
一人でも多くの方が早く救出されるといいね」
と教えてくれた。
たぶん、看護師でもいろいろな組合に属していて、
彼女が受けているサービスを担当する介護スタッフが属する
組合では、たまたまストライキをしていない、あるいは
もうストライキを解除したのだろう。

また、急を要する部門とは、
市内にある救急部門のことだろう。
デンマークでは家庭医制をとっており、全国民が
家庭に登録している。

この家庭医は、予約が必要であり、午後4時ころには
クリニックを閉める。
クリニックが開いている場合は緊急の場合は診てくれるが、
閉院後は基本的に診てくれない。

そのような時のために、市内にいつでも行ける救急部門が
あるのである。
また、急を要する手術なども救急部門に入るだろう。

それにしても、彼女から
「命を守る仕事をしているのに、ストライキをするなんて」
という言葉はひと言もなかった。

利用者も肝がすわっている、というかなんというか。

日本では、看護師のストライキはあり得ない。
また、介護士のストライキもあり得ない。

利用者約一人の意見でしたが、現場の様子が少し
伝わったでしょうか?