北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

雨の運動会から蝶の食草の庭へ

2017-06-11 14:08:27 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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雨の運動会から蝶の食草の庭へ




2017-6-11(日) 雨  13℃

今日は孫3人が通う小学校の大運動会の日だ。


毎年のことながら天候が不安定な時期なので、ひたすら晴れるようにお祈りするしかない。


今年はお祈りが足りなかったようで、昨夜は夜中、断続的にかなりの雨。気温も低い。


朝、パンぱーんと、運動会やりますの花火があがった。


しかし雨は止みそうでやまず、雨のなかでの運動会決行の様相を呈してきた。


みなさん、雨のなか寒いのでヤッケを着て、その上に雨合羽を着て傘をさして運動会場へでかけた。



私たちも同じ格好で出かけたが、雨が降りしきり、とてもじゃないが運動会の雰囲気ではない。ただ子供たちの士気は高かった。




天候回復の兆しはないが、学校側はやるというので、運動会場から歩いて2分の自宅へもどり自宅で待機、孫たちの出番だけ見に行くことにした。




雨のなか家へもどると雨に濡れた植物たちがきれい。


庭の植物といっても、その辺の山にある植物と蝶の食草が主体の庭です。


孫たちの運動会出番まで時間があるので庭を撮影してみました。


アメリカコマクサは ウスバキチョウの仲間の代用食。



これは中国のオナガギフチョウの食草。 庭中に種でひろがってしまいました。




ムラサキケマンはウスバシロチョウの食草。種子で猛烈に繁殖してひっこぬくのが大変です。




エゾヒメギフチョウなどの食草、オクエゾサイシン。




右はオナガアゲハの食草コクサギの大株。左はエゾシロチョウが好きな赤ボケ。




ベニモンカラスシジミなどの食樹、コバノクロウメモドキ。奥のほうにはチョウセンアカシジミの食樹ミチノクトネリコなど。





ヒメチャマダラセセリなどの食草、キンロバイもあちこちで大株になっています。




ジョウザンシジミの食草、エゾキリンソウ。今、開花した株の鉢植えにジョウザンシジミが産卵中です。



エゾキリンソウは我が家の庭で一番繁殖しています。



このほかにもたくさんの蝶の食樹、食草がありますがきりがないのでこれまで。




蝶の食草については以前にも紹介したことがありますので、そちらもごらんになって下さい。


エーデルワイスは世話が面倒ですが毎年咲いてくれます。






ドウダン。




クロユリは恋の花とされていますが...…。



ハクサンチドリ。 私の好きなノビネチドリは花が終わってしまいました。



ドイツスズランもそうとう広がってきました。



白い紙細工みたいな牡丹が満開。




午前10時半。 そろそろ孫の一人が走るので、いそいそと出かけてみたら、なんと運動会は中止。
もう、雨の運動場には誰もいませんでした。運動会は火曜日に延期となっていました。





昔は母親が朝の4時から起きて運動会のごちそうを作ったものですが、最近は仕出し屋さんが作ってくれます。




運動会は雨で中止でせっかくのお弁当は自宅で食べることになりました。



彼女は今年は長女君とともにリレーの選手の選ばれていました。








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珍品、昼行性蛾イブキスズメがセイヨウタンポポにホバリング吸蜜。

2017-06-04 17:14:44 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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珍品、昼行性蛾イブキスズメがセイヨウタンポポにホバリング吸蜜。





2017-5-26 (金) 曇り 一時晴 のち曇り  13℃   


北見市ではこのところしばらくけっこう暑い日が続いていた。


しかし、その後急に気温がさがり、曇りがちの日が続いている。


特に、この5日間は小雨模様で寒い日が続き植えたばかりの野菜の苗の活着には好都合の気候ではあった。


今日は北見市郊外の渓流に産卵のため遡上してきた大型ニジマスの動向を調べに出かけたのだが寒いので冬用セーターと赤いヤッケを着込んで出発したのであった。


釣り装束に実をかためて渓流へと向かう途中、今を盛りと山間の広い草地にはタンポポが満開であった。


30分ほど前から思いがけず、急に薄日が差し始めた。


エゾスジグロチョウやミヤマカラスアゲハ春型がどこからともなく次々に現れ、盛んにセイヨウタンポポに吸蜜を始めた。



午後2時30分。気温13℃。薄曇り。



セイヨウタンポポに素早い動きで吸蜜する昼行性蛾をみつけた。










初めて見る大型の蛾でものすごいピッチで蜂みたいにブーンと羽根をふるわせて空中静止状態で、ホバリングしながら長いストローをひゅーっと伸ばしてセイヨウタンポポの黄色い花に吸蜜する。







ブーンと高速度で羽根をふるわせているため、当初羽根にはまったく模様が見えなかった。


一回の吸蜜時間は10〜15秒で、次々と花を替えてストローを伸ばしている。











初めは、ホウジャクの一種かとおもったが、羽根をふるわせるピッチが少なくなると羽根は透明ではなく鱗粉が乗った昼行性スズメガの羽根であった。



追いすがりながら撮影しつづけたのは1分ほどで、やがてものすごい速さでどこかへ飛び去った。


帰宅して、画像をコンピューターに取り込んで観察して図鑑で絵あわせをすると、この蛾は イブキスズメ Hyles gallii であった。



幼虫はヤナギラン、マツムシソウ、カワラマツバを食べるようで幼虫はとてもよく目立つ毒々しい外見である。


日本では北海道、本州、九州に分布するが、近年、全国的に個体数が激減しているという。


北海道では滅多にお目にかかれない、どちらかというと珍品の蛾とされているようだ。


ニジマス用のランデングネットで採集しておくべきだったかな。





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ジョウザンシジミ、続々と羽化

2017-06-01 22:20:07 | ジョウザンシジミ
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ジョウザンシジミ、続々と羽化

2017-6-1(木) 雨

Scolitantides orion jezoensis Matsumura 1919 : ジョウザンシジミ




星座オリオンは ー豹の毛皮を着た狩人ー の名称でこの蝶の学名にふさわしい。


和名はこの蝶が初めて発見された定山渓に由来する。


本州方面の蝶愛好家の方々の間では北海道特産の、このとても小さなシジミチョウはとりわけ人気がある。


この蝶は比較的狭い崖地に食草のエゾキリンソウが生育する発生地を低く飛び、遠くへ飛んでゆくことがない。


そのため、飛んでいるジョウザンシジミは一匹残らずネットされてしまうので、近年激減している。


しかし、高い崖部などに産卵された卵などはかろうじてしつこい採集者の目を逃れるため絶滅することは少ない。


年1回5月から6月に発生するが、暑い夏など真っ黒い翅表の夏型が見られる。


まるで小さな家ネズミの糞みたいなジョウザンシジミの越冬蛹をとりあえず40個ほど冷蔵庫から出して大型シャーレの中に転がして室内に置いたところ、2週間目に、一斉に羽化がはじまった。













羽化は昨日 2017-5-31 夕方から始まり今朝になると大型シャーレの中にたくさんのジョウザンシジミがうじゃうじゃ飛び交って、後半に羽化した個体が羽根を伸ばしきれないでうろうろしている。



夜、帰宅して、指に乗っけたりして撮影してみたが、光量不足であまりきれいには撮影できなかった。



















数頭は指からすぐ飛び立ってたちまち部屋のどこかに飛んでいってしまい行方不明になってしまった。 







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