北海道昆虫同好会ブログ

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数千匹のエゾシロチョウ越冬幼虫全滅

2017-06-25 16:18:02 | エゾシロチョウ 
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数千匹のエゾシロチョウ越冬幼虫、3令への脱皮後全滅。

2017-5-27(土)  曇り

昨年、庭の赤ボケに大発生したエゾシロチョウは多数の母蝶がおびただしい数の卵を産卵し、孵化した1令幼虫たちによる多数の越冬巣が赤ボケの枝を埋め尽くすほどでした。




これらが2令幼虫で冬を越し、春になって赤ボケの芽を食べ始めたらきっとこの赤ボケは枯死におちいるのではないかと危惧していました。



春がきて、各地でエゾヒメギフチョウを追ったり、大型遡上ニジマス釣りに出かけたり、ジョウザンシジミやチャマダラセセリの撮影に出かけたり、その他、思いがけない色々な出来事が次々とあって、いつにないあわただしい早春の日々でした。


庭の赤ボケのエゾシロチョウ越冬巣のことをすっかり忘れていたことに気づき、この日観察をしてみました。


多数の越冬後のエゾシロ幼虫の食害で枯死するのではと危惧していた赤ボケは、意外にもけっこう若葉が出ていてなにか不吉な予感。


予感は的中、あれほど多数あった越冬巣は2令幼虫の糞や脱皮殻は多数見られるのに、生きた幼虫がまったくいない。




ウソみたい。




脱皮して3令になったところで何か恐ろしい事が起こって、おびただしい数のエゾシロチョウ幼虫が、忽然とすべて消えていました。





すなわち、2令幼虫の脱皮殻みたいなのが多数あり、2令から3令へ脱皮した直後に何かがおきた可能性があります。




この時期、今年はプラス1℃前後というかなりの寒冷な期間が断続的にありました。


脱皮直後に、おもいがけない強烈な寒気でやられたのでしょうか。


いずれにしても全滅です。


おなじみのアオムシコマユバチの黄色い繭からハチが孵化した状態のものが僅かに見つかりました。





しかし、これは数からいって幼虫全滅の主原因とは思われません。





赤ボケをよくよく捜すと生きているエゾシロ4令幼虫がかろうじて7匹見つかりました。







しかし何だか元気はなくアオムシコマユバチに寄生されているかも知れません。





おそらく数千匹はいたと思われるエゾシロ2令越冬幼虫が3令への脱皮後、一気に壊滅したことが伺えます。


この間、しっかり経過を見ていないので原因はまったくわかりません。


雪が解けてからの観察が殆どなされていなかったことが悔やまれます。


色々な原因が想定されますが全て想像の域を出ないのが残念です。


異常大発生を危惧してはいたものの、毎年それなりに庭を舞っていたエゾシロチョウが壊滅するとなんだかさみしい気分。




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