パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

石油将棋~最終盤での賢い詰め方

2005-10-23 02:38:35 | 環境ネタ
とでも訳せばいいですかね、Winning the OIL Endgameと題する報告書を肴にしたパネルディスカッションが20日木曜にNYU School of Lawであったので参加しました。

報告書は→ http://www.oilendgame.com/index.html
ペンタゴンもファンドしているRMIという研究所のもので、内容を大胆に端折ると、

○政治的不安定に起因するエネルギーセキュリティー、途上国との資源確保競争、環境汚染、資源枯渇の問題を考えれば、石油消費から脱却すべき。
○石油効率を倍増させること(超軽量自動車など)、バイオフュエルの補助、天然ガス・水素を組み合わせれば、2040年には石油輸入はゼロ、2050年には石油消費は完全になくなるだろう。
○これらは経済的にマイナスどころか、むしろより安価である。今後10年間に1800億ドル投資すれば、そもそもの外部費用を考慮しなくても、2025年まで年間1300億ドルの節約につながる。

ってな感じです。報告書自体は実は昨年9月にリリースされたもので目新しいものではありません。ただ、超軽量自動車なるものが気になったので報告書本体を見てみると、いわゆる炭素繊維強化樹脂(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)のことを言っているらしく、
○自動車のエネルギー消費は実は87%は無駄になっており、軽量化により燃費を現在のハイブリッドの2倍にできる。
○強度も保たれ、安全性も確保できる。
○価格も同等かそれ以下。飛行機、船舶にも応用可。米国産業競争力強化につながるだろう。
となっていて、著者のロビンスが「デトロイトにサウジアラビアを持ってくるようなものだ」と言っていたことも頷けなくもなかったです。んで、さらに調べてみると、
○F-1カーで使われているが、価格が高い。
○日本でも研究は進んでいるらしく、例えばNEDO・日産・東レで安価な方法を開発中。 http://www.nedo.go.jp/iinkai/kenkyuu/bunkakai/17h/chuukan/2/2/index.html ただし、「自動車の構造材料軽量化方法の一つであるCFRP の応用が、日本では遅れて」いるという自己評価。

 思うに日本は自動車産業の国際競争で負ける訳にはいかないので、素材で足元をすくわれないようにして欲しいものです。というのも、この報告書はペンタゴンがまず率先して、その後で軍事技術を応用しよう、という主張も含んでいて、それがそのまま実現するかどうはかはさておき、戦車の恐るべき燃費の悪さ(大雑把に言って0.2-0.3km/l)・機動力等を考えるとF-1の次は戦車だと考えるのは理に適っています。「日本では遅れている」現状に甘んじるとオセロゲームのようにやられてしまう可能性もあるので、素材産業の奮起を期待したいところです。

 話をパネルディスカッションに戻すと、当然温暖化の議論にもなりましたが、米国は中印でビジネスチャンスを逃している、京都議定書を参加すべきというわけではないが、実質在欧米国企業はEU-ETsに取り込まれており、既に始まっているBeyond Kyotoの議論に絡んでいくのは当然だろうといった議論でした。
 パネラーに、カタリーナで大被害を受けたバーバー・ミシガン州知事も含まれていました。エネルギー政策が連邦所管で、連邦政府の政策に現実的な政策が少ないと批判しつつも、Category 5(最大勢力のこと、風速約70m以上)ハリケーンの連続については、「我々の政策は何よりもまずOur Peopleが大事」と慎重に言葉を選んでおられました。

総じて、National Securityがトッププライオリティーなんだと改めて感じた2時間でした。今はAnti温暖化の姿勢で一貫しているかもしれませんが、エネルギーの自前調達という観点から、バイオだのリニューアブルだのに本腰を入れてくるのも時間の問題かもしれません。他方で潜在的脅威・特に中国を利して米国に不利な政策を受け容れる余地が非常に少ないとも感じてしまいました。

トピック的に思わず熱が入って長くなっちゃいました。ここまでたどり着いた方大変失礼しました  

レストランSHIMA

2005-10-22 23:21:12 | グルメ
今日は寒く。なんだか気分もになっちゃいます。そんな時にお米もきれてしまい・・・
ということで、私たちが住んでいる隣駅の日系スーパーに買出しに行きました。無事お米をゲットしました。その上、特にそらまめの大好物「冷凍カトキチうどん」を見つけ、ちょっとお高めではありましたが購入してきました
この日系スーパーの横には特に島弁当で有名な日本食レストラン「SHIMA」があります。ずっと興味はあったのですが、今日思い切って入ってみました。ラッキーなことにランチが17時まであり、少し早めの夕食をランチ価格でとれたのですそらまめは豚のしょうが焼きをパンダは豆腐ステーキを。久しぶりに「定食」というものを食べ、かなり二人とも満足しました味もでした。やはり日本食がいいですね。また行こうね、そらまめさん

 いやはや「定食」というのは久しぶりだったので満足です。本郷の森川食堂の記憶が甦りました(我ながらローカルネタのコンバインですね)。

TOSCA

2005-10-21 23:59:26 | 音楽
 トスカに行ってきました。フォーマルなメトロポリタンオペラではなくて、より身近なNYシティオペラのチケットがStudent Discount価格で手に入りました。

 実はトスカのお話自体はよく知らなかったのですが、3幕もあって、展開もいろいろ、音楽も充分楽しめました 舞台セットも大胆で警官の衣装もステキだった。難点を言うならヒロイン=トスカの視覚的な魅力で、何も彼女がキレイじゃないとかそういうことじゃなくて、むしろ立ち居振る舞いが大根芝居というかいもっぽいというか、観客を惹きこむ魅力に欠けた気がします。あとは主役の男性の声量がややイマイチだったぐらいかな(・ ・;)。

 ただ、そんな難癖は、この場にふさわしくないですね。なぜってふらっとジャケット一枚羽織って訪れるオペラっていう感じだから。昔見たザルツブルグ音楽祭やウィーン・シュタッツオーパのような感動を求める私の心の一部のほうが野暮ってもので、かしこまらずに上質な音楽に触れられた大満足なFriday Nightでした 

お帰りモコ&Vnレッスン

2005-10-20 21:32:50 | 音楽
 昨日、楽器屋さんに月曜日から預けていたパンダのVnのモコが戻ってきました悪いところがあったわけではないですが、よりいい音が鳴るようにいろいろなところ(駒、テールピースを新しくしたりなど)を治療したわけです。モコとパンダが出会って、17年。お互いにこれだけの大きな改良をしたのは初めてで、かなりのドキドキでした。今もまだそのドキドキは続いていて、治療をしたモコはやはり今までとは違った感じ(響くようになった気がするんだけどな)で、きっと今後もたぶんいい方向に音色などが変化をして、馴染んでいくのだと思います。これからその変化も楽しんじゃおうと思うパンダでした。そして今日、モコと共にレッスンを受けに行きました。毎回とてもためになるレッスンで、基本の技術をより確実に身につけていこうと努力をしているパンダでありました。
 さてさて最近のパンダは、な日々が続いておりました。新しく楽しいことがいっぱいな毎日には変わりありませんが、現実は言葉の壁を感じる日々でもあります。充実した日本生活だっただけに、すっかり日本産のパンダになってしまって、アメリカ産になりつつあったパンダはどこへやら???でもより素敵なNY生活がおくれるよう、めげずに頑張ります。きっとパンダの英語も上達できる!って信じて

MIKANIC

2005-10-19 23:56:30 | 音楽
MIKANIC
 ↓
mikanic

なるバンド?のライブに行ってきました。
南アフリカ出身のMike and Nickがコアで、Mikeがヴァイオリン、Nickがギターで二人ともヴォーカルもやります。彼らのことをよく知っているわけではなくて、先日も登場したTOMOさんがバックコーラスをしているので行ってきました。ジャンルは難しいですが、日本風にいうとフュージョン?
 普通に弾いても上手いだろうテクニック、心地よい系のサウンド、力の入り過ぎないパフォーマンス、なかなかによかったです。日本ライブも成功してるようで、一見の価値ありだと思います 

ウォーラー・ハンターUNFCCC事務局長

2005-10-18 14:04:42 | 環境ネタ
 14日、現UNFCCC事務局長ウォーラー・ハンター氏が亡くなられたそうです。

UN climate change official Joke Waller-Hunter dies at 58

  とても気さくなお人柄、強い意志と行動力、個人的にも尊敬していただけに残念です。来日時になぜかレストランをアレンジしたこともありましったけ。COP/MOP1が間近だというのに残念ですが、心からご冥福をお祈り申し上げます。

Jazzボーカル

2005-10-17 23:52:37 | 音楽
今日は初めてNYUのJazzヴォーカルコースに参加したんですよね(・ ・?)一体どんなコースなんですか?
 10人くらいのコースで、自分が選んだ(お気に入り)のジャズソングを先生のピアノ伴奏にのせて、歌うんです そう一人ずつ
 あれ、でもヴァイオリンが専門でヴォーカルは門外漢だよね?周囲のレベルが高かったりしないんでしょうか?NYUのあるヴィレッジ地区はヴィレッジヴァンガードだのブルーノートだのがあるJazzの聖地ですよね。
 あははっ、実はジャズはほとんど聴いたことがなく、ほんと興味と思いっきり歌ってみたい!という気もちで参加しちゃったので、英語で歌うだけでも悪戦苦闘周りは当たり前だけど、英語の発音がナチュラルできれい。それに、小さい頃から聴きなれている(環境の)せいもあり、言葉と音楽がマッチして、ジャズになっているのですクラッシック畑で育った私は、音符(楽譜)通りに真面目に歌いすぎちゃうんですだからもっとジャズを聴いて、らしく歌えるよう勉強しなきゃなんです。 
  別ジャンルをトレインして発想が触発されるというか、手法が融合していくというか、いい刺激があるといいね(^O^)
  ホントに。ジャズのリラックスして自分らしく歌う姿勢がヴァイオリンでもいかせるようになるといいな。とにかく久しぶりにお腹から声を出して歌って気持ち良かったですところで、そらまめは昨日、いつもアクセクしている予習がちょっと余裕そうにパンダにはみえたんだけど、お得意分野の授業でもあったの?
  あれ、分かった^_^; そのハズだったんだけど、実はそこまで行かずに空振りしてしまいました。まあ次回楽なのでまぁいいか でも明日分のリーディングもあるし(60ページ)、ほんと自転車操業だね 

Astoria

2005-10-16 20:50:40 | 生活
私達はNYのAstoriaに住んでいます。今日は日がな一日近所をふらふらして過ごしました。
 Astoriaはマンハッタンの東側、Queensに入ってすぐのところになります。地下鉄はN/Wです。マンハッタンを出るとすぐ地上の高架橋の上を走るので、マンハッタンの夜景などが見えてキレイなこともあります。
 伝統的にはギリシア人街で、近所の公園はこんなの→です。現在は、キレイで喧騒を離れた住みやすさ&家賃の安さが人を引きつけるのか、さまざまな人種が暮らしています。私のアパートだけでも南米組、コリアン、日本人、米国ネイティブが混住していますし(大家はギリシア人)、家から10mの距離のランドロマット(コインランドリー)は中国、その隣のグローサリーはパキスタン、その向かいのピタ屋はモロッコ、その向かいはメキシコ、2ブロック先はイラン・・・と、バベルの塔ができる前の世界はこういうものではなかったかと思ってしまうほどです。物価も安く、新鮮な果物が、例えばマンハッタン内のWhole Foods Marketと比べると半額ぐらいで手に入ります。ちなみに一駅隣(Broadway)に日系スーパーがあり、その近辺は日本人遭遇率がぐっと高くなります。
 もっとも最近は家賃が高騰気味で、人気もやや下火という情報もありますが真相やいかに(・ ・?)。

メモをしておかなくっちゃぁ

2005-10-15 23:19:37 | 旅行
そう、実はパンダはそらまめをNYに残し!?9月27日~10月11日まで香川に帰国しておりました。この帰国は本当に充実したものだったので、ここにきちんと残しておかなきゃと思い、ちょっと振り返ってみたいと思います。

 香川のに到着してからは、10月2日にある「TUTTIコンサート」に向けての練習の日々。メンバーとの再会にアンサンブル、本当に楽しい2日は香川県の中でもで弦楽器の響きが良いと言われている志度ホールでのコンサート。一度は弾いてみたかったホールでの演奏。緊張はしたものの響きの良いホールで弾けることの喜び、充実感の方が勝ってました
 
 その後は6日に行われるコンサートに向けて気分を切りかえて練習。このコンサートは香川で有名なお菓子工房「ルーヴ 空港通り店」でさせていただいているソロコンサート。そらまめとの結婚前から毎年続けさせていただいています。いつもかわいいケーキたちがパンダの演奏を応援してくれるのでありました。今年のコンサートテーマは「ヴァリエーション」でした。

 7日は鳴門(徳島県)に渦潮を見に行きました。でも満潮の時間ではなかったため、渦潮は見れなかったのですが・・・海を見ながらの久しぶりのドライブを楽しみました帰りに「びんびや」で鳴門わかめを買い(ただいまNY生活で大活躍してます)、権平うどんでカレーうどんを食べて幸せでした

 8日は高校からの大親友の結婚式。ここでもパンダは「おめでとう」のすべての気持ちを込めて演奏させてもらったのでありました。パーティーがあった「オーべルジュ大石」のは本当においしかったです
夜は「山田家」で大好物のしょうゆ豆と冷やぶっかけを食べたとさ。

 9日は小豆島へ。にも恵まれ、そして大学からの美人親友が島中を案内してくれ、満足パンダになりました。そして夜はパンダの父がオリジナルうどんを作ってくれました、いいでしょう

 10日は琴平の「こんぴらさん」に行き、讃岐平野を満喫してきました。お昼は「あたりや」でひやあつを食べました。

 と、充実していた帰国を振り返ってみました。長い投稿になってしまいました

SANUKI

2005-10-15 22:33:00 | SANUKI
 昨日の話ですが、NYミニ香川県集まりに参加しました。SANUKIプロジェクトなるものを我々の同級生(小中高!)のTOMOさんが中心になってやっていて、中身は何かというとNYで讃岐うどんを流行らせようというものです。初めて2年弱!?(間違ってたらごめん)、いろんな人をひきつけながらどんどん規模が大きくなっていって、1月2日にはNYにいらっしゃるSWJO(香川県のJazzグループ)のコンサートとコラボしてやる予定のうどんイベントの話などを肴に盛り上がっておりました。我々も一肌脱ぐことになるかな?あっ、申し遅れましたがパンダもそらまめも香川県出身です。
 香川&NYと言えば、家から歩いて20分ほど?のところにイサム・ノグチMuseumがあります。彼のアトリエ跡地をMuseumにしているそうで、彼の香川アトリエもパンダの実家から車で5分とかからないところにあり、不思議な縁を感じます。  
 昨日は雨だったけどSANUKIに初参加でき、本当に楽しかったです。そして今日は久しぶりにお日さまと会えて、よりご機嫌パンダになったのでありました。