パンダとそらまめ

ヴァイオリン弾きのパンダと環境系法律屋さんのそらまめによる不思議なコラボブログです。
(「初めに」をご一読ください)

Fear is the path to the dark side.

2007-04-19 23:53:14 | Weblog
 ヴァージニアの件の続きというか、例のビデオを見ているとFearやAngerにあまりに満ち満ちていて、なーーーーーんとも言えない気分に。新聞にも教室の地図とか載ってて生々しすぎるというか何と言うか。んで、冗談じゃなく思い出したのが
  "Fear leads to anger. Anger leads to hate. Hate leads to suffering."
  (恐れが怒りを生み、怒りが憎しみを生む、憎しみは苦しみを生む)
というマスター・ヨーダのセリフで、あまりにもあのビデオから伝わる彼の雰囲気にはまりすぎている。「悪」と片付けるにはあまりに重々しい心というのがこんなにも育っていくものなのか、恐らく最初は小さなfearだったんだろうというか、どこかで何かできたんじゃないか、イヤ、防げたかもしれないんじゃないかみたいな議論CNNでずっとやっててそれはどうかと思うのですが、他方で今後こういうことが起こらないようにする手立てみたいなものにつなげていかないとダメなんじゃないか、精神疾患のケア体制等々考えることが多いんじゃないか、FearをAngerにしないで済むような何かが必要なんじゃないかと強烈に思えるのでした。ちなみに何だか仏教チックな響きもするこのセリフ元ネタはなんなんでしょうね?

 別件ですが、郵便が届いてNBCの"first thing to do"はFBIへの連絡だったそうです。翻って、テレビ朝日の長崎市長銃撃の犯行声明改め告発文の取り扱いはというと、「県警は当初、任意提出を求めたが、同社が拒否したため19日午前に裁判所の差し押さえ許可状を示し押収したという。」(テレ朝あて文書を押収 市長射殺事件で長崎県警)ってことらしく、この差は一体何なのか、政治テロを許すなとか格好いいこと言っておきながら実際やることが一致しないのはどういうことなのか、もっと言わせてもらうと、仮に「警察=権力=報道機関の敵」みたいな発想があったなら、それは"If you're not with me, then you're my enemy"というアナキン・スカイウォーカーなみの発想、要するにDark Sideの一員でしかないと思う。記者クラブ等のつながりもあるからそんなことないとは思うけど、テレビ朝日とNBCとで歴然とした違いがあることだけは間違いないと思う。「犯行声明」を「告発文」に言い換えてるヒマがあるなら真剣に反省してほしいです。


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3 コメント

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!! (ちびでめ。)
2007-04-21 01:40:52
テレ朝の対応について、詳しく知りませんでした。
びっくりで呆れてしまいますね。
ヴァージニアの事件にしろ長崎の事件にしろ、
救えたかもしれない命が、たくさん奪われてしまって・・・
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Unknown (NYlawyer)
2007-04-21 03:45:35
何でも杓子定規なんですよね、対応が。
ただ、オウムとTBSの問題が各社頭にあるのは間違いはずですので、神経質になっていたのではないかと。
もっとも、本件とオウムの話はやっぱりぜんぜん違う場面なので、やっぱり杓子定規なのかな、と。
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RE; (そらまめ)
2007-04-21 12:35:58
>ちびでめ。さん
 どー贔屓目に見ても、遅くとも任意提出を求められた段階で拒否するっていう発想が正当化できない気がしたんですよね。今後キワドイ状況があったときにキチンと対応してほしいのですけど。

>NYlawyerさん
 おっしゃるとおりですね。ホント杓子定規というか、「取材素材の対外提供はダメ」というルールが一人歩きしているならオウムーTBSの件から何も学んでないことに等しいとすら言えるのではないかと思いますね、なぜビデオを見せたのが悪かったのか分かってないということですから。決まり事の運用と言うリーガルチックな話を持ち出さなくとも常識と良心で判断してほしいと言うか、せめて思考停止にならないでほしいというか、今後が心配ですね。
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