続・弓道の極意

私が一生をかけて極めようとしている弓道について、日々の気づきを積み重ねていくブログ

弓手先行

2010年01月24日 | 積み重ね
角見を利かせるためには、弓手が利いていないといけない。

弓手が利いているというのは、大三から引き分けてくる際に、弓手に弓の圧がしっかりと掛かっているということだ。

一見、形の上では弓手と馬手がバランスよく引分けられていたとしても、そこに感じる圧の強さはバラバラであるということがある。(なぜこれが起こるのかは私にもよくわからない)

特に、多くの人に見られるのは、明らかに馬手に圧を受けて引分け、したがって弓手に力が入らず(弓手が利かず)、馬手で離しているという姿である。

これでは前述のとおり、離れを誘っていることにはならないので、どうしても離れは鈍り、矢勢は落ちる。

これを防ぐためには、大三から引分けの際に、弓手だけをまず先に始動させることである。ご存知の通り、弓手先行ということだ。

弓手を先に始動させると初めて弓手に圧がかかるのが分かる。この圧を保つように、馬手を弓手の下ろしに合わせるように引き分けてくると、弓手に圧をしっかりと受けたまま会に入ることができる。

このとき、初めて角見が利くのであり、手首ではなく、胸の開きで離れを誘うことができるのだ。