東京タウンウォッチング情報 & 経営コラム 「経営コンサルタント・安岡裕二」の情報とヒント

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趣味の絵画 不完全を楽しめれば立派な「趣味人」

2008-05-29 22:01:12 | 趣味(絵画、陶磁器、建築、日本庭園etc.)
   趣味の絵画 不完全を楽しめれば立派な「趣味人」

  閑話休題…TVを見て、趣味の絵画についての脱線。  
  この絵は、(炎の人)に変身する直前の頃の「ゴッホ」の古靴という題名のついた作品。「美の巨人達」というTV番組で遭遇した(この一枚)という味のある一品。この番組の面白さは、絵の背景にある作者の人生ドラマ、心情を絵解きしてくれる所。ゴッホが経済的に苦しい生活を送っていた時、支えてくれたのが画商をしていた弟。よく見ると、2つとも左足の靴。弟と一心同体という意味を表現したのではないかという絵解き。しかし、哀しいかな、フト漏らした弟の面倒見るのが大変だというひと言がゴッホを打ちのめす。失意の内にゴッホは死ぬ。弟は傷つけたひと言を悔やむ。皮肉なことに、死後、ゴッホの作品が脚光を浴びるのだ。…今も、2人の墓が並んでいるそうな。
…そんな、絵解きが作者の人生ドラマに想いを馳せて、なんとも言えぬ感慨を呼び起こす。急ぎ撮ったワンショットという訳です。
 処で、「趣味」ということについて、私の尊敬する江川淑夫先生が、趣味と道楽の境目は紙一重、余り突き詰めないのがよい…とする。
『~あえて、余り巧くならない、余り知識を増やさない、妙に競争しないなど、ほどよく、成り行きと途中に浮遊することが、究極の趣味人であろう。…不完全を楽しめれば、立派な趣味人なのである』…と。
 私にとって、好きな部類に属するのが絵画。趣味というにはお粗末な知識しかなく、少々コンプレックスらしきものを感じていたが、「あまり知識を増やさず、不完全を楽しむのが立派な趣味人」…というお言葉を聞いて、“目から鱗”でした。これからは気後れせず、いい加減さを楽しむことにしようっと…!
蛇足 別の番組(世界遺産?)レオナルド・ダビンチの自画像を赤外線で投射したら、モナリザそっくりの絵が現れてきたという。あこがれの女性と自分を重ね合わせたのではないかという推理。実に面白いですねぇ。(*^_^*)
コメント (1)
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