伊勢丹・三越統合の行方は!?
消費の低迷する小売業界、なかでも不振の続く百貨店業界。そんな中で、好調の伊勢丹と不振の三越が際立った対照を見せていた。いつかあるなと思っていた台風の目三越が動いた。この統合が成功するか否か、規模の拡大によるメリットよりも、企業風土の違いに難題山積と危ぶむ向きも多い。
その危惧が株価に現れるから面白い。発表直後には、三越の株価が上げ、伊勢丹は下げた。本音は独立路線を貫きたい老舗が、やむにやまれぬ決断を迫られたという図式であろう。
需要の伸び悩む業界が合併、統合で生き残りを図るのは必然でもあるが、双方の社員にとって容易ならざる嵐が待っている。これからは、トップの戦略と決断は勿論だが、組織の強化、なかでも生え抜き、中途社員が入り混じる社員の能力発揮や高いモラールを維持する従業員満足(ES)を、大きな課題として認識しなければならない時代が来た。
消費の低迷する小売業界、なかでも不振の続く百貨店業界。そんな中で、好調の伊勢丹と不振の三越が際立った対照を見せていた。いつかあるなと思っていた台風の目三越が動いた。この統合が成功するか否か、規模の拡大によるメリットよりも、企業風土の違いに難題山積と危ぶむ向きも多い。
その危惧が株価に現れるから面白い。発表直後には、三越の株価が上げ、伊勢丹は下げた。本音は独立路線を貫きたい老舗が、やむにやまれぬ決断を迫られたという図式であろう。
需要の伸び悩む業界が合併、統合で生き残りを図るのは必然でもあるが、双方の社員にとって容易ならざる嵐が待っている。これからは、トップの戦略と決断は勿論だが、組織の強化、なかでも生え抜き、中途社員が入り混じる社員の能力発揮や高いモラールを維持する従業員満足(ES)を、大きな課題として認識しなければならない時代が来た。