今年、新たに成人を迎えられた皆様、誠におめでとうございます。
私たち公明党は、青年の皆様が夢と希望を持てる社会を実現するため、本年も、全力で走り抜いてまいります。
公明党青年局による「成人の日」を記念する街頭演説を神奈川6区(保土ヶ谷区・旭区)上田いさむ前衆議院議員と共に行い「若者雇用実態調査」及び若者雇用政策についての広報活動を実施しました。二俣川駅北口、保土ヶ谷駅南口、桜木町駅等で行いました。
若者のための雇用政策をご紹介させて頂きます。
昨年は、東日本大震災の発生に加え、急激な円高に見舞われました。超円高は、東日本大震災からの復興を目指す日本経済の大きな重荷となったまま、長期化の様相を呈しており、景気の先行き不安感が高まっている中、雇用への悪影響が懸念されています。
企業は新規採用を抑制、今春2012年春卒業予定の大学生等の就職内定率は、平成23年10月1日時点で59.9%。過去最低だった昨年度に続く低水準で、学生の就職は深刻な状況にあります。
しかしながら、混迷する今の民主党政権にこうした雇用情勢に対する真剣な取り組みはほとんで見られません。民主党政権には若者や雇用を取り巻く実態をつぶさに掴み取りスピード感を持って現場の声を政策に反映していこうという意気込みすら感じられません。
若者の雇用が”第二期就職氷河期”の様相を強めている現在、就活中の学生と、優秀な人材確保に必死な中小企業から直接、現場で意見を聴き、それを政策に反映しようと、公明党青年委員会は昨年10月~11月にかけて、「若者雇用実態調査」を実施。全国各地にいる公明党の青年議員が中心となって、1000名を超える学生、1000社を超える中小企業、500名を超える職業訓練受講者から現場の意見を伺いました。
調査の結果、若者の雇用問題には3つのミスマッチがあることが判明しました。まず一つは、学生と中小企業とのミスマッチです。
例えば、多くの中小企業がハローワークを通じて求人をする一方、学生側は就職支援サイトを多用し、求人情報を入手しており、ここにミスマッチがあります。こうしたミスマッチを解消するため、ハローワークと就職支援サイトの連携強化を図ることや、中小企業の魅力が学生側により直接的に伝わるよう、ハローワークの求人票の内容改善を含め、ハローワークにおける中小企業に関する情報提供体制の充実・強化を進める必要があります。
また、既卒3年間は「新卒扱い」することの定着を目指す中で、未就職卒業生に対するフォロー体制を充実させ、卒業後の3年間についても高校、専門学校、大学等のキャリアセンターを利用できるように学校側の受け入れ体制を強化してまいります。更に、在学中早期からハローワーク、ジョブカフェによる支援体制を強化するとともに、大学への出張所設置などを通じた「ジョブ・サポーター」の配置を促進することで、学生が地域の中小企業の求人に接する場を増やすことを提唱して参ります。
2つ目のミスマッチは、職業訓練の内容と訓練を受ける側のニーズです。これを解消するためには、多岐にわたる訓練メニューの中から、希望者に最適なコースを提供できるよう、ハローワークの職業訓練コース選択に係る斡旋機能を強化する必要があります。また職業訓練学校施設の環境改善や訓練用情報機器、資材等の充実、さらには職業訓練学校に在籍しているキャリア・コンサルタントの資質向上を図るなど、訓練生のキャリアアップに資する教育環境の整備を推進します。また職業訓練紹介用のインターネット機能を改善、強化するなど、職業訓練に関する広報の充実を訴えてまいります。
最後に、3つ目のミスマッチは、職業訓練の内容と採用する中小企業のニーズです。職業訓練を、地域の求人に見合った内容、適正な期間となるよう改善するとともに、企業求人情報に有効な職業訓練内容の情報提供を促進する必要があります。また、職業訓練が企業への就職にどの程度結びついているか常に検討し、インターネット等でも就職率を公表するとともに、就職率がさらに向上するよう訓練内容の改善を進めてまいります。
20代~30代の青年層は20年後、日本社会で大きな責任を担う世代です。公明党青年委員会は、若者雇用実態調査の結果も踏まえ、希望あふれる未来社会に向けて、少子高齢化、社会保障分野の世代間格差、青年層ぬ広がる「心の病」の問題など、さまざまな課題を打開する中長期ビジョン「公明ユースビジョン」を策定していおく所存です。
私たち公明党は、未来を担う若者にさらに光を当て、青年が持てる力を生き生きと発揮できるような社会を着ずしてまいります。そして、将来の日本を担う学生や若者の声を受け止め、着実に政治に反映して参ります。
成人の日に当たり公明党の若者雇用対策を訴えさせていただきました。