「日の丸の支援がなければ、こんな賞は受賞できなかった」。ノーベル賞受賞決定直後の会見で山中教授のコメント。
自公政権時代に科学技術予算の拡充を勝ち取ってきた公明党の取り組みとして、連立政権参画前に策定された第1期科学技術基本計画(1996年~2000年度)で17兆円規模だった関連予算を、第2期(01~05年度)、第3期(06~10年度)ともに21兆円規模へと拡充させた。
山中教授自身も今月18日の公明党の会合で講演し、「自公政権で始めてもらった迅速な支援が今も続いており、研究がここまで続いている」と語った。
そうした中で山中教授は、03年度から6年間で3億円の国の研究資金を獲得し、07年の世界初のヒトiPS細胞作製につながった。これを受け国は公明党の推進で、iPS細胞の研究を重点的に支援する方針を打ち出し、08年度から現在まで毎年45億円以上の支援が行われている。
しかし、同年9月に発足した民主党政権はこの事業の予算を大幅に縮減し、山中教授への資金を50億円に半減させた。
中山教授の記者会見時にわざわざ電話を掛けてくるパフォーマンスの首相に憤りを感じる。