1月30日、岸田首相は施政方針演説で任期中の改憲を明言しました。
岸田首相は「防衛力の抜本的強化を着実に具体化」するとして8兆円もの大軍拡予算の「審議」を一切に優先させ、自民党の組織的裏金づくりの犯罪も居直って中国侵略戦争体制の構築を進めようとしています。 さらに、2月19日の「日ウクライナ経済復興会議」で岸田首相はウクライナ戦争の主導的推進者として登場し、日本企業が権益強奪のために戦地に乗り込むなど、事実上の参戦に踏み込もうとしています。
また、岸田首相は米欧各国とともに国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出を停止するなどイスラエルが強行しようとしているラファ大虐殺に加担しようとしています。
このような戦争への道をひた走る岸田政権を労働者人民の闘いで打倒しよう。
戦争に向かっての動き(その1)
▽1月8日に福岡、10日にアメリカで麻生副総裁が講演。「台湾有事は日本の存立危機事態」「われわれは潜水艦などを使って闘うことになる」と発言。
▽1月10日沖縄・辺野古新基地建設強行。岸田首相は地方自治法を改悪し、憲法に保障された地方自治の原則を解体し、戦争のための土地収用などをやりやすくしようとしている。
▽国民保護法を使った「武力攻撃事態」を想定した訓練が全国で行われている。
・1月21日、鹿児島県屋久島で「中国を想定」として全島民が避難する実動訓練が行われた。
・1月30日、沖縄県と政府が「武力攻撃予測事態」を想定した住民避難図上訓練を県庁で実施。45機関200人が参加。先島諸島の住民12万人を九州・山口に避難、沖縄本島の約130万人を屋内避難させるというもの。
・2月6日、横須賀市・横浜市で「神奈川県国民保護共同実働・図上訓練」が行われた。(写真)
「国民保護」と言いながら自衛隊が模擬銃を持って市内を制圧。反対行動に立ち上がった大行進神奈川は、立ちはだかる機動隊ともみあい激突し、住民を守るための出動訓練がウソだと暴いた。
模擬銃で市中訓練
(裏へつづく)
戦争に向かっての動き(その2)
▽2月1日~8日に行われた日米指揮所演習「キーンエッジ24」では、」はじめて「中国」を敵国と明示した。実質的な宣戦布告だ。
実際に「台湾有事」となれば「戦力で上回る中国には短期決戦では勝てない。中国のミサイル攻撃に耐えながら、残存兵力で中国艦船を足止めし、半年から1年もちこたえれば世界中から米軍が駆けつけてきて勝利できる」(防衛省シンクタンク)
その間、沖縄県民・国民は見殺しということだ。
▽自衛隊員25万人から血液採取し、南西諸島に血液製剤を冷凍保存しようとしている。有事の際は自衛隊員のみ使用できる。ここまで戦争準備は進んでいる。
労働組合のたたかいが戦争をとめる
このような岸田政権の戦争攻撃に対し、労働者階級は、労働組合に団結して戦争を止める闘いに決起しなくてはなりません。パレスチナの労働組合からの行動の呼びかけに応えた連続的取り組みの中で、伊藤忠、エヤークラフトサプライがイスラエル・エルビット社との協力覚書終了を発表する勝利をきり開きました。
動労千葉と改憲・戦争阻止大行進の抗議行動が虐殺加担企業を追い詰め、武器生産・販売の覚書を撤回させました!労働組合の闘いが戦争をとめることができます。
2024年を反戦春闘として闘おう!
24年春闘を戦争反対を掲げた反戦春闘として闘い、開始された中国侵略戦争を止める闘いに決起しましょう。
◎医療福祉労働者は連携して4月統一ストライキを闘います。
◎日教組奈良市は3月27日奈良市役所を包囲する春の嵐行動に決起します。
みなさん、労働組合に結集してともに闘いましょう。
2・24梅田反戦デモ 若者たちが注視、呼応する中をデモ
今後の主な取り組み
□3月3日14時 国際婦人デー関西集会&デモ 大阪天満PLP会館
□3月7日 大阪アメリカ総領事館抗議行動 11時~13時、14時~16時
□3月23日 京都・精華町、祝園闘争
□3月24日14時 八尾・西郡デモ 西郡・幸第2公園
□3月27日 日教組奈良市 春の嵐行動
奈良市役所前
10時~16時
□3月30日18時 梅田デモ 豊崎西公園