八尾北医療センター労働組合

藤木 好枝 執行委員長

3.18全国総決起集会特集(基調報告)

2012年03月21日 | 民営化との闘い

<3.18全国総決起集会基調報告>  

          住宅追い出し・病院つぶしの更地化粉砕!
          道州制・特区、改憲・労組破壊の橋下打倒!

            3.18 全国総決起集会 基調提起


                       藤木好枝・八尾北医療センター労働組合委員長

はじめに

 私たちは、3・14岡邨さん家族への住宅追い出し強制執行を粉砕し勝利したことを報告します。
 早朝より、労組・支部・守る会、関西の労働者110名が八尾北に結集し闘いました。私たちの抗議弾劾闘争の団結に恐れた八尾市と裁判所・執行官はこの日、強制執行を強行することができず、すごすごと逃亡しました。岡邨さんは、窓から身体を乗り出して「今日から新しい勝利の闘いが始まる」と勝利宣言を発し、私たちと合流し、岡邨さんを先頭に村内デモを打ち抜いて地域に勝利の報告を行いました。
 道州制・更地化攻撃への怒りが各地で沸き上がる中で、橋下-田中は強制執行にふみきれませんでした。4.1JR東日本の構内検修業務全面外注化を阻止した動労千葉の空前の勝利、圧殺攻撃をはね返して大爆発した3.11反原発・郡山決戦の大勝利に続く3・14西郡強制執行粉砕の大勝利は、新自由主義を打ち破る決定的地平を獲得しました。
 ついに絶対反対の闘いが地域丸ごと獲得する状況をつくり出したということです。外注化を強行すれば動労千葉へ平成採の青年労働者たちが結集する情勢と同じです。支部1000名建設の展望を圧倒的に開いたのです。これは八尾北・西郡だけでなく絶対反対、資本と非和解を貫く闘いをやっているところ全体で起こっている情勢です。絶対反対、拠点建設、団結拡大こそ勝利の路線です。3月決戦は日本階級闘争に「全く新しい時代」を切り開いたということを圧倒的に確認したいと思います。


2、 新自由主義と対決してきた八尾北・西郡の闘い

   いま、世界大恐慌は、ギリシャ危機から国債暴落・国家破産の時代に突入し、資本主義の終わりを告げ知らせています。世界中で青年を先頭に労働者階級は渾身からの決起をはじめています。
 大恐慌と3.11で日本は資本主義諸国の中でも最も激しい没落の一途をたどり、いっさいを全労働者の非正規化にかけ、国鉄闘争の解体を先頭に労働運動の壊滅を狙って、JR大再編を軸とする道州制・「復興特区」攻撃といった絶望的な新自由主義の貫徹に必死に打って出ています。その先兵が橋下=維新の会です。しかし、国鉄闘争は2年前の「4.9」政治和解攻撃をも乗り越え、国鉄闘争全国運動を組織して闘われています。そして、国鉄分割民営化と地対協路線に屈服した解放同盟・労働運動の幹部を屈服(大阪市労連の幹部の直角お辞儀)させても現場労働者が職場支配をにぎっています。橋下は「現業は高給すぎる。解放同盟、労組の口利きを排除する」と差別をあおって労働者を分断し密告を組織して組合をつぶす、問答無用の攻撃をかけてきています。これに対して今、現場労働者・青年労働者の怒りが沸々とわき起こり決起が始まっています。その最先端で八尾北11年、西郡住宅闘争15年の絶対反対の闘いが道州制を打ち破り橋下=田中を打倒する闘いへとせめのぼっています。八尾北医療センターの明け渡し=全員解雇、西郡の更地化=廃村化の道州制攻撃を、団結拡大、労働運動をよみがえらせる決定的チャンスとしてたたかいぬこう。


3、 八尾北・西郡決戦の今日的地平について

 私たちは、国鉄分割・民営化絶対反対!1047名解雇撤回!を闘い、その地平の上で15年の住宅闘争、11年の八尾北民営化反対を闘い、闘いの中で八尾北労組を土台に支部と地域住民が団結し、闘いの拠点を築いてきました。
 新自由主義の攻撃は差別を切っ先にして階級全体に襲いかかっています。応能応益も西郡に真っ先にかけられました。私たちは、応能応益家賃制度絶対反対で闘う組合員への給料差押えや、住民への年金・貯金差押えの弾圧に対して、労働者への分断・団結破壊攻撃としてとらえ、差別分断をうち破って階級として一つの団結を勝ちとってきました。
 八尾北医療センターの明け渡し、住宅追い出し絶対反対で闘う中で、新自由主義がウソとペテン、労働者からすべてを奪い生きさせない更地化攻撃であると暴き出してきました。私たちは、「村の診療所」から階級闘争全体に責任をとる労働組合として飛躍することを通して、地域丸ごとの決起をつくり出す展望をきりひらいています。
 国鉄分割・民営化攻撃と地対協路線に屈服した解放同盟本部や共産党などは完全に道州制攻撃の先兵に転落しています。労働者の怒りを抑え込み、敵の攻撃の前に差し出し生きのびようとしているのです。だが、もはやそれは通用しません。首切り・賃下げ、外注化・非正規化、殺人的な労働強化、分断と競争、労働者の怒りは爆発寸前です。絶対反対の闘いが登場すれば、たちまち敗北主義をふりまき労働者の階級性を曇らせてきた体制内勢力の姿は暴き出され、労働者本来の階級性、戦闘性を一気に爆発させます。だから、3・14でも八尾市職員を強制執行に全く動員できなかったのです。私たちが労働者と結びつくチャンスです。その闘いは3・14ですでにはじまっています。

4、 3・18を突破口とする「すべてを奪いかえす」闘いのはじまり

 住宅追い出し・病院つぶしの更地化に対する怒りが抑えきれないものとして吹き出しています。これは西郡だけではありません。道州制・特区、改憲・労組破壊への怒りが堰(せき)をこえています。絶対反対の闘いが団結を広げ、情勢をきりひらく時代が来ました。
 資本主義の崩壊の中で、階級的団結と拠点建設を通して新自由主義を打ち倒し、すべてを奪いかえす闘いが始まりました。切りひらかれた新たな地平をさらに前に進めましょう。
 国鉄闘争全国運動を軸に労働運動をよみがえらせましょう。
 私たちはこの闘いを土台に、八尾北労組を拠点に地域丸ごとの組織化、支部1000名建設に打って出ます。
 3月の勝利を打ち固め、4~6月決戦に打って出ましょう。

  
                              2012年 3月 18日
               幸町5丁目第一公園(八尾市西郡)


3.18全国総決起集会特集(部落解放闘争の新たな全国組織の結成に向けた戦闘宣言)

2012年03月21日 | 民営化との闘い

解放闘争の新たな全国組織の結成に向けた戦闘宣言
                                  解放同盟全国連合会西郡支部

(1)西郡住宅闘争の決意
 15年前、隣保館に多くの住民があつまり、徹底的に応能応益家賃反対の声を上げた。この中で吉村議員が裏切った。これに対して、今、八尾北・西郡闘争、供託者の闘いは、八尾市・国の道州制の攻撃による、すべてを奪う、命も家も奪う更地化=西郡廃村の攻撃を暴き出した。
 私たちは、この15年の住宅闘争と八尾北民営化反対の11年、この中で、絶対反対の団結こそが、われわれが存在し生きぬく最大の誇りであり、闘う力だと掴み取りました。
 全国連西郡支部は、八尾北労組といっしょになって、住民の団結と労働組合の団結をいっしょになって甦らせていく。こういう新しい解放運動をやってきています。
 いままでの解放運動とちがう、全く、全然ちがうこの新しい解放運動こそ、西郡の未来、希望です。6000万労働者、とりわけ2000万青年労働者の決起が、全国ですでに始まっている。全国の労働者とともに闘うことによって、われわれが本当の主人公であることがはっきりしました。
 私たちは、全国の熱い息吹を復権させ、新自由主義の攻撃と真っ正面から対決し、解放=人間解放を掲げて闘う、新しい全国組織の立ち上げを宣言します。

(2)差別を跳ね返し、団結によってすべてを取り戻すときがきた!
 世界恐慌は、ギリシャ危機から国債暴落・国家破産の時代に突入し、資本主義は終わりを告げている。世界中で青年を先頭に労働者階級は渾身の決起を開始している。
 大恐慌下の国際争闘戦が激しく進む中で、国鉄決戦での4月外注化阻止の勝利は外注化阻止・非正規職撤廃の爆発を切り開いている。さらに3・11闘争の爆発は、原発再稼働、特区攻撃、階級闘争の圧殺という新自由主義攻撃の核心をぶち破っている。
 新自由主義は、社会のすべてを資本の儲けのためにしゃぶり尽くす社会だ。資本主義は終わりの時代を迎え、危機ゆえに資本は労働者の生活と生命すべてを吸い尽くそうとしている。そして今までの社会のあり方そのものをも崩壊させている。それは何一つ新しいものを生み出さず、破産しながら破壊につきすすむ社会だ。それは労働者をばらばらに分断し団結させないことによって、初めて成り立っている。ひとたび絶対反対の声を上げ、立ち上がればもろくも崩れる存在でしかない。生きさせろ、すべてを奪い返せ、今労働者階級は一つに団結し、すべてを取り戻すときがきた。
 差別の本質は資本による労働者階級に対する分断・団結破壊の攻撃である。差別は階級分断の最も激しい攻撃としてかけられてきた。実際に橋下・大阪市の公務員労働者への解雇攻撃は斎場労働者から始まったではないか。住宅追い出しの攻撃もから始まった。労働者階級にかけられた道州制、首切り、非正規化攻撃の切っ先としてかけられた攻撃は、階級すべてにかけられた攻撃である。だから八尾北・西郡の闘いは道州制粉砕、橋下打倒の闘いそのものであり、6000万労働者の決起につながる闘いだ。
 解放闘争とは、この資本による階級分断攻撃と真っ正面から対決し、階級の団結を求める闘いだ。労働者は団結することによって、自らと社会を取り戻し差別のない世の中を実現できる階級だ。解放闘争とは、分断をはねのけ、団結を求め、階級として一つになる最先頭の闘いだ。

(3)労働組合の解体を狙う地対協攻撃を粉砕しよう!
 応能応益家賃制度は、住宅追い出しであり、地対協攻撃そのものだ。地対協攻撃は、国鉄分割民営化と一体の労働組合解体の攻撃である。団結を破壊し闘う勢力をたたきつぶす攻撃であり、労働者階級全体にかけられた攻撃だ。
 西郡の住宅闘争は、橋下の道州制-更地化、首切り攻撃との最先端の闘いになった。橋下は直接激突を経験したことはない。実際、組合つぶしアンケート拒否の闘いを始め現場からの反撃で橋下はぐらぐらになり、破綻の姿をさらけ出している。民営化、住宅追い出し絶対反対で闘ってきた八尾北・西郡の闘いは、橋下道州制、労組破壊、民営化・首切り攻撃との最前線の闘いだ。だから更地化絶対反対の闘いは、労働者の組合つぶし、首切り反対と一つになる闘いだ。国鉄分割・民営化攻撃と地対協攻撃を、八尾北・西郡は動労千葉とともに絶対反対で階級的団結を守り勝利してきた。
 闘いの爆発はこれからだ! 八尾北・西郡の闘いは世の中をひっくり返す闘いだ。

(4)新自由主義攻撃の手先、解同本部派・地区協を打倒しよう!
 地対協攻撃に対して、解同本部は、闘うことができずに屈服してきた。地対協攻撃を階級全体に対してかけられた組合つぶしの攻撃としてとらえることができずに、民だけの権利要求に切り縮めて、それも闘えず結局屈服した。挙げ句の果てに地区協は、自分の利権だけを求めるために、村を売り渡し、更地化に協力する行政の手先に成り下がった。全国連本部も、労働者階級との団結に反対し、絶対反対の闘いに敵対して応能応益に屈服して、破産している。共産党は、八尾市議会で全会派を代表して住宅追出し議案に賛成討論に立った。
 もう生きていけない、いい加減にしろ、村の声を聞け! こんな地区協はたたき出せ! 新しい解放運動をつくろう!

(5)西郡支部 1000名建設を実現し、解放=人間解放を目指す新しい組織を立ち上げよう!
 新自由主義攻撃の下で吹き荒れる、差別・分断攻撃に対して、団結を強化してたたかうこと。生きさせろの怒りで世の中を根本からひっくり返し、奪われたすべてのものをとりもどそう。革命こそ更地化、廃村攻撃に対する村の根底的な要求だ。 
 今必要なことは、労働者階級として一つに団結することだ。労働者は労働組合に結集することで団結できる。西郡支部の闘いは八尾北労組の労働組合的団結によって、階級的な息吹と団結をつくってきた。そして八尾北労組を軸にすることによって、広く地域における老若男女、あらゆる階層の人々が生きるための結集体、革命にむかうソビエト=拠点をつくってきた。労働組合の団結が軸になることで西郡支部の解放の闘いは、すべての人々の解放を目指す結集体になった。
 我々の目指すものは世の中の根底的変革である。具体的課題は、非正規化攻撃の矢面に立たされている民労働者が、労働組合に結集し、団結していくことである。
 権力打倒の闘いを不屈に闘いぬいている石川さんの闘いと連帯し、狭山闘争を新自由主義攻撃との最前線の闘いとして爆発させていくことである。
 そのすべては西郡支部1000名建設にかかっている。

 解放の目的は、あらゆる差別を無くすこと、すべての人間が人間らしく生きることのできる世の中をつくることにある。民だけの利害を求めれば良いという狭い殻を打ち破って、すべての人間の解放こそが我々の目的である。
 全国は1917年ロシア革命の熱い息吹を受けて誕生した。差別に怒る民が、一切の差別を撤廃するプロレタリア革命の最先頭で闘った。新自由主義攻撃は激しいが、だからこそ、革命の時代なんだ。団結を求める階級的精神と情熱を今こそ復権させようではないか!
                                                        2012年3月18日