
本当に暖かい。オオイヌノフグリが満開といっていいぐらいに咲いている。
この花は元日から咲いていた。でもそれは暖冬に限らない。帰化植物の中には、真冬でも陽だまりを見つけて咲いているものがたくさんある。代表はセイヨウタンポポ。真夏はちょっときびしいけど、大体一年中咲いている。日本のタンポポは春しか咲かない。だからもあってセイヨウタンポポがどんどん増える。
気象庁ではタンポポの開花日を観測しているらしい。今年は1月5日ごろだったか、初観測されました、と報道していた。どうしてそんな観測をするのか。セイヨウタンポポなら1年中咲いているのだから、意味がない。セイヨウタンポポと日本のタンポポを区別しずに、たんなるタンポポの開花日としているのだから、気象庁さんも無意味なことには気づいているだろう。
話を戻すと、オオイヌノフグリはどんな年でも、冬でも咲いているのだが、やはりこんなに早くこんなにたくさん咲くのは、暖かいからだ。きのうは何とかいう(名前度忘れ)スミレを食べるチョウの幼虫が道路を横断していた。これで田んぼに水を張ればカエルが鳴き出すかも。
毎日天気もいいので、昼間歩いていると、花が咲き、生暖かい風が吹き、本当に春みたい。夕方は最近ではすっかり明るいので、3月終わりぐらいかと思う錯覚を覚える。間違ってサクラが満開になったりしないでほしい。それはあり得ないけど、お楽しみがあまりに早く来てしまうのは非常にさみしいものがある。春を迎えるためには、やはり心構えが要る。毎年春が来るのが怖い。