山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

どこでも柿が豊作

2015-11-16 | 植物利用

今年は名古屋でも中津川でも信州でも、柿が豊作です。
実家の柿のことが気になっていて、昨日やっと行って採りました。
大きなバケツに山盛り3杯。150個ぐらいあるでしょうか。
自分の食べる分はせいぜい5個ぐらいでいいと思う。
人にあげるといっても、そんなには要らないし
採ってもしょうがないと思うのですが、
放っておくと樹勢が衰えると思うのです。
鳥たちももう十分食べたようだから、鳥用には5個ぐらい残しておけばいいだろうと思いました。

採り終わった後、庭を見たら、カラスが来て残った柿をついばんでいました。
すごく悲しそうな顔をしているのです。
いや、真っ黒なので表情は見えませんが、なんだかさみしげに見えました。
悪いことをしたと思いました。

カラスは最近増えて農作物を荒らしているので、普段は困ったものだと思いながら見ているのですが、
状況によっては同情します。というか、基本的に動物を痛めつけたくはありません。

鳥たちは意外と行儀がよくて、あれもこれもちょっとずつついばむということをせず、
これと決めた実を徹底的に食べてから次に移るようです。助かります。

実家の柿は、成り年関係なく、毎年よく成ります。
一方、中津川の自宅の柿は、毎年全然成りません。過去20余年でそこそこよく成ったのは2回だけ。

山里では甘柿よりも渋柿をよく作っています。渋柿の方が干して保存するのに適しているからいいのだと思います。
先週行った信州の里では、甘柿は全く見かけませんでした。
富士山柿という渋柿の収穫期で、みんな盛大に柿をむいて干していました。
昔は囲炉裏のまわりに近所の人が集まって柿むきをしたという話をよく聞きます。
柿むきが社交の場、人とのつながりの場の一つになっていたのです。

写真/長野県遠山郷下栗 2015年11月上旬

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