綾小路きみまろの「人生は70代で決まる」を読了しました。著者の綾小路きみまろ氏は本の題名通り現在70代。60代のボクとしては、「人生の予習をする」という気持ちでこの本を読ませていただきました。あっ、本は図書館から借りました。
綾小路きみまろさんの漫談の映像は、コロナ禍前の時代にバスツアーで旅行に参加した時にバス内のテレビで見たり、演芸番組で見たことがある程度ですが、その芸風そのものの調子で書かれた本書は、とても親しみやすくウィットに富み、皮肉と風刺が効き、「あっはっは!そうそう!」と身に覚えのある内容ばかりでした。
52歳でブレイクし、中高年の老いをネタに毒を吐いてきた漫談家も70代に突入。我が身の老いに直面するも、それすら「笑い」に昇華し、「できないことが増える毎日に孤軍奮闘。忙しくて寝る暇もない」と笑い飛ばす。人間観察を趣味としてきた著者は、長年、中高年を見続けてきた経験から「人生は70代で決まる」と断言する。その根拠は何なのか?笑いの中に「老い」の知恵をちりばめた抱腹絶倒の一冊。
まぁこんな感じです。新書版でとても薄く字も大きい本なので、ベッドに入り眠りにつくまでがボクの読書タイムなのですが、3日間で読み終えることができました。
「あの世を意識してこの世を生きる」「人は最後まで登りつめ、頂点で死ぬ」「70代でも新しい友達はできる」「年寄りのSDGsは『少しの(S)ダメは(D)我慢する(G)』」「あの世は、戻ってきた人がいないほどいいところ」など、座右の銘にしたい(笑)ような名言(迷言)もたくさんありました。
まぁ気楽に読むには楽しくおもしろく、ちょっとポジティブになれる本でした。60代以上の暇を持て余している方にはお勧めです。