山さんぽ花さんぽ

奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

大持山西尾根、ウノタワ、鳥首峠、そして滝ノ入頭

2013年02月04日 | さんぽ


2013年2月3日(日) 晴れ

浦山大日堂→大持山西尾根→大持山→お気に入りの展望台→大持山→ウノタワ→鳥首峠→滝ノ入頭→1035mからの尾根→冠岩入口→浦山大日堂

今日は日曜日で明日は仕事だ。だからあまり遠くへは行けない。と言うか行きたくないというのが本音だろう。とりわけ遠出の山歩きはモチベーションが下がってしまったという訳だ。あれこれ考えるが結局は身近な地元の山へ落ち着く。大持山から武甲山は行き慣れた場所であるが、今回は大持山の西尾根を登り、下山は滝ノ入頭に近い1035m辺りから派生している無名の尾根を下ることにした。どちらも一般登山道ではなく頼りになるのは地図と方角だけだ。近くの山ともなれば、朝はいつもと同じ、のんびりと家を出た。例によって浦山大日堂のバス停横に駐車する。

<作業小屋>
登山口となる場所は民家脇の細い路地を入って行く。目印は東電鉄塔16号の黄色い杭だ。その黄色い杭が尾根まで案内してくれる。踏み跡はしっかりしているので安心だ。鉄塔手前には林業する方の休憩場所であろうか、小さな作業小屋があった。



<鉄塔下から>
植林された暗い杉林の中を歩き続けると16号鉄塔下へたどり着く。鉄塔下からは視界が開け大ドッケが目の前に展望できた。この先は巡視路を示す黄色い杭はない。迷わず尾根を進むだけである。この辺りは杉林が多く暗い微かな踏み跡を拾う。



<雑木林も増えてきた>
場所によっては仕事道が尾根上にあるのでそれほど悩むことはない。素直に尾根を外さずに歩くだけだ。多少痩せた場所もあるが緊張することもなく常に前を向いて行けばいい。



<抜けて自然林へ>
やっと抜けた。長くて暗い杉林から抜けると明るく広い尾根がそこに待っていた。気持ちのいい場所だ。ここから先は作業道もなく、踏み跡もない。ただただ尾根を忠実に登るのみだ。青空から燦々と降りそそぐ明るい光があればこそ足取りも軽くなるというものだ。



<明るい西尾根>
まだ雪の残る場所もあるが歩くには全く支障がない。動物も鹿さんの足跡だけだ。会い向かいの大平山とは違い、クマの足跡は見られない。陽気も春めいてきた。東京は昨日20℃を越えたようだが、今日もポカポカ陽気だ。気持ちのいい日溜りハイキング日和となった。



<大持山が近い>
1142mのピークにはテープがいくつか巻かれたいた。ここから派生する別の尾根にも付けられいる。尾根を下りに使用する場合、ここは要注意である。尾根一本間違えて下山してしまうと登り返しが辛い。



<ブナ>
大持山へは生川から妻坂峠を回って、または武甲山からシラジクボを経てが一般的だ。青空に大きく延びる木々を見つめると自然の力強さを感じる。



<明るい西尾根>
ここまで来れば大持山の山頂は近い。途中、大きな岩があるが右を巻けばすんなり通過できる。この尾根にはテープ類が少ない。しかし、変化のない一本の尾根だから悩むこともないだろう。そして、静かなブナ林に出合えたことが印象的であった。



<大持山頂から長沢背稜>
おなじみの大持山の山頂で深呼吸する。このまま休憩せず、お気に入りの場所である、いつもの展望台へ向かった。



<大持山頂から武川岳>
足元には雪も増え、アイゼンが欲しいところもある。ハイキングコースだけあって、しっかりと踏まれていた。ツルツル滑るが小持山方向へ早速移動する。



<二子山から武川岳への稜線>
お気に入りの見晴らし台は大持山と小持山の間にある岩場だ。そこから眺める奥秩父の山並みがとてもいい感じで、いつも長々と休憩してしまう。そこは両神山や浅間山も眺められる好展望台だ。



<大平山、矢岳、熊倉山>
この眺めがお気に入りの場所である。目の前には長沢背稜の秩父側の山が丸見えだ。そこには先客がドカっと腰を下ろしていたが、雑談をしながら山の四方山話に花が咲く。



<熊倉山、和名倉山、両神山、高ワラビ尾根>
遠望すれば白い頂が眺望された。頭だけだが赤岳、硫黄岳、天狗岳と八ヶ岳の面々が。そして、両神山の右には微かだが北アルプスだろう。白く浮かんだ山並みが見えている。ここで北アルプスが眺められるとは驚きだ。



<鳥首峠へ>
お気に入りの風景を眺めたので、再び大持山へ戻り、ウノタワへ向かう。そして、大持山から富士山が見えるというので注意深く歩けば仙元峠付近に、やはり頭だけだがその姿が確認された。



<奥武蔵の山々>
ここは生川から武甲山、小持山、大持山と周回する方が多い。左の尾根を降りれば妻坂峠、右の尾根を下ればウノタワだ。



<残雪>
このまま進めば有間山へ向かうが、こちらは静かなもんだ。のんびり鼻歌でも歌いながら、ぶらぶらしたい雰囲気である。しかし、下山する尾根まで歩かなければならないので、そんなにのんびりもしていられない。まだ下ったことのない尾根はハラハラドキドキもんだ。このときめきが何とも言えない快感に思える。子供心の冒険心を思い出す。



<伊豆ヶ岳>
横倉山を過ぎると展望の開ける場所がある。ここからも都心が良く眺められ、東京スカイツリーが微かだがそれと分かる。



<ウノタワ>
ここは突然視界が広がるウノタワだ。昔ここは大きな沼になっていて山の神の化身の鵜が住んでいたようである。この鵜を猟師が誤って撃ってしまい、死なせてしまったのだという。すると鵜もろとも沼は消滅してしまったようだ。このウノタワの地名は鵜の田(ウノタ)から来たもので、地元の人にはいまだにウノタの名称で親しまれているとう。



<たくましい>


<鳥首峠>
ここもどことなく歴史を感じさせる峠だ。春になればカタクリの花も咲いて、ひっそりとした趣のある場所のひとつである。ここから冠岩を経て浦山大日堂へ下山もできる。左は採掘工場のある白岩から名栗へ出る道だ。今日はこのまま直進する。



<1035mからの尾根すじ>
帰りはこの尾根すじを下山する予定だ。はじめての尾根は登りに使うのが安全だと思うが、支尾根の派生は一本であり、その支尾根に注意すれば大丈夫であろうというものだ。



<岩峰から仙元尾根>
滝ノ入頭の近くに見晴らしの良さそうな岩が突き出ていた。ここの尾根は鹿よけのネットが張り巡らされているが、よく見れば入口の扉がある場所があった。そこから侵入し展望を楽しむ。



<有間山>
ここの岩峰の背後には蕎麦粒山へ続く有間山の稜線が横たわっている。コーヒーでも飲んで一休みしようかと考えていたが、風が冷たく、のんびりするのは止めた。サッサと下山したい時間になってしまったようだ。



<伐採地から>
ここから眺めると大持山の山頂から左へ落ちる西尾根が良くわかる。その横には両神山が相変らずギザギザの山容をしている。



<ここの尾根を下山>
鳥首峠から冠岩を経て下山するのが本来のコースであるが、ここを下ってみる。丁度、鳥首峠への標識がある場所なので分かりやすい。ワクワクドキドキはここまでだ。いざ下山開始する。



<立枯れ>
しばらくはネット沿いに下ったが、途中からヤブの中へ突入した。いてもたってもいられないヤブだ。ここは回避すべき、雑木林の中へ反れる。しかし、尾根を外すことは出来ないので再び戻った。周辺は木々の立枯れした斜面に変わってきた。



<滝ノ入頭>
まだ明るいからいいが、暗い杉林の中を下るにはいささか抵抗があった。冠岩への道は暗い場所が多く、そこをバイパスするかたちだ。



<下って来たヤブ尾根>
だいぶ林道が近づいてきたようである。下に林道が見えてきた。ここまで下がればはっきりとした作業道に出合う。北へ向かっている作業道だ。ここは素直に踏み跡を拾いながら下った。そして広河原逆川林道へ降り立った場所は冠岩へ入る登山口に近いところであった。下山開始して1時間足らずで下った。ヤブと急斜面であったが難なく下山できてホットする。今日は大持山の西尾根とここの尾根を目的に訪ねてみたが、1035mから下る尾根はエスケープ以外に利用することはないだろう。


2 コメント

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3月の山の花 (トムラウシ)
2013-02-07 10:18:00
あんぱんさん、こんにちは♪お久しぶりです♪
相変わらず素敵な山行を続けていらっしゃいますね。

こちらは年末から人と誘い合わせての山遊びが多く入ってしまい、なかなか一人で思い切り歩き回ることが出来ずにおります。今度の連休も白馬でスノーシュー遊びです。

さて、アドバイスをお願いしたいことがあります。
3月、近場の山で、可愛い山の花に出会えるハイキングをしたいと思っております。おススメがありましたらアドバイスをお願いいたします。

今のところ思いつくのは高水三山と沢の井酒造試飲+青梅の梅林です。でもこれだとどうしても比重が試飲に偏ってしまうので・・・。(^^;

どうぞ宜しくお願いたします。(*^-^*)
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トムラウシさん、ご無沙汰しています (あんぱん)
2013-02-07 20:43:50
お久しぶりですね(^^)
こちらこそ、ご無沙汰しています。
お花ですかぁ…。私が3月で思い浮かべるのは、セツブンソウ、福寿草、ザゼンソウ、スミレ、ハナネコノメ、ミツマタ…、そんなところですかね。スミレなら南高尾。ハナネコノメなら日影沢から小下沢林道で景信山あたり。ミツマタならやっぱり西丹沢のミツバ岳、権現山。福寿草は秩父の大ドッケでしょうか。青梅の梅林なら日の出山から吉野梅郷へ下りてもいいかと思いますが。そして最寄の駅近くでグイッとお花見で一杯、なんていいですねぇ~。
お花を思い出すと何だか春になるのが待ち遠しいですよね。アドバイスになりませんでしたが、お花見ハイキング楽しんで来て下さいね。ありがと~(笑顔)
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