2013年2月16日(土) 晴れ
道の駅→桜本→園地→つつじ新道→四阿屋山→両神神社奥社→観景亭→薬師堂→道の駅
春の訪れを告げる早春の花、福寿草とセツブンソウを目的に訪れた。四阿屋山の山頂は幾度か踏んでいるが、いつも上部の駐車場を利用した最も安易なコースをとっていた。または、西上州の山の帰り道に立ち寄るといった、ついでの場所であった。そこで今日は日帰り入浴のできる両神温泉の道の駅から歩き出すことにした。出来るだけ今まで歩いたことのない山道を選んで歩く予定である。昨日の雪で花が埋もれてはいないかと心配しているが、一日かけてじっくりと早春の花を愛でるつもりだ。
<宝泉寺>
道の駅から山沿いに細い道へ入る。すぐさま薬師コースの入り口となるが、ここはやり過ごす。次に出てくるのが桜本コース、こちらから山へ入った。明るい押留コースを歩きたいと考えていたが、車道歩きが苦手なので桜本から福寿草の咲く園地を目指した。ここはその昔、多葉粉の生産地であったようだ。山間傾斜地を開墾し自給自足の生活をして、その仕事の合間に多葉粉を栽培していたのだという。江戸のその当時は相模の秦野と薩摩の国府と並んだ名産品であったようだ。多葉粉とは今のタバコである。
<古い石標>
四阿屋山は両神山から派生した尾根上のピークであり、整備されたハイキングコースがいくつもあるようだ。桜本からゆっくり登って上部の駐車場下へ着いた。そこには古い石標があり、消えかかった文字を読めば「右山居交四阿屋山道、左…」と最後まで読み取れなかったが、右に分ければ四阿屋山山頂だと理解できる。
<山の集落>
蝋梅が満開だ。昨日、NHKのニュースで報じていたが長瀞の宝登山でも見頃を向えたという。ここも満開で甘い香りがするような気がする。しかし、目ではまさに春を感じるが、冷たい風はまだ冬だ。
<福寿草>
やはり薄っすらと雪が積もっていた。昨日降った雪である。それほどの積雪でもない。早速、お目当ての福寿草を探しながら園内を散歩した。片隅に咲いているのを見つけ、ザックを下ろしてうるうる。目からウロコである。
<寄り添うように>
まだ雪が解けていないようだ。これから日差しが増せば開いてくるのであろうが。
<まだつぼみだが春の訪れを感じる>
<風は冷たく、耐えて、頑張っているのだろう>
<しばらくは福寿草を眺めた>
秩父の里山にも春がやってきたと。
<セツブンソウ>
近くにセツブンソウの咲いている場所があった。残念ながら望遠はここまで。それでもかわいい春に出合えた。
<セツブンソウが咲いているなんて>
<小さな春>
もう直ぐ堂上の節分草も咲き出す頃だろう。機会があったらまた行ってみたい。
<つつじ新道へ>
古い民家の縁側に腰を下ろし休憩する。ここは休憩所となっているようだ。風もなくポカポカだ。こう暖かいと何か食べたくなってきた。お腹も空いていたので、ちょっと早めのお昼にする。先週はラーメンを食べそこなったから今日こそはと思っていたが、おにぎり二つ食べて出発する予定だ。お目当ての花にも出合えたのでホットする。
<鎖を登って、尖っているのが武甲山>
はじめに出てくる鎖場はほぼ垂直。とはいっても足場もあり、手をしっかりかければ問題はない。むしろ鎖に振られてしまう方が不安だ。
<尾根>
山らしい雰囲気になってきた。尾根伝いに登って行く。
<お隣の山は>
尾根から見えるのは秩父御岳山、猪狩山あたりであろうか。その奥に頭だけ見える和名倉らしき山もある。
<三峰山辺りも見える>
<まだ冬って感じかな>
<奥は蓑山、丸山、大霧山、登谷山あたり。手前は般若山・釜ノ沢五峰だろう>
<山頂から眺めて>
四阿屋山の山頂に到着するが、そこには5~6人がいてガヤガヤと賑やかだった。いつまでたっても移動しない様子。写真が撮れないので、じっと静かに離れるのを待った。狭い山頂だから…。
<二子山>
ここから見る二子山はなかなか鋭い。西上州の山へも行ってみたいが、まだまだ白いな。
<両神山>
この山容は特徴ある山だからどこから見ても容易に分かる山だ。秋はまたいい感じで紅葉が楽しめる。
<山頂の石祠(大天狗)>
<山頂からの武甲山>
四阿屋山の山頂からは展望が乏しい。辛うじて二子山と両神山が眺められるだけだ。反対側の武甲山周辺は雑木林に覆われ、展望はない。
<両神神社奥社>
順路としては山頂から奥社に下り、駐車場に戻るのが一番手っ取り早い。まだ時間的にも余裕なので鳥居山コースを下ることにした。下山路の鎖場は北側だから雪がだいぶ張り付いていた。アイゼンがあれば安心だったが、距離も短く鎖が張ってあるので気を付ければそれほどでもなかった。
<城峰山あたり>
<もう直ぐ観景亭が近い>
冷たい風がここへ来て、だいぶ感じなくなった。一時はダウンを羽織るような寒さであったが、これならば春うららだ。ならばここで先週の宿題であるラーメンを食べることにした。久しぶりにコンロを使う。日帰りは簡単に済ませてしまうが、この季節体が温まる食べ物はありがたい。
<目の神様、薬師堂>
秩父が舞台設定になったアニメで「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の影響なのだろうか。アニメファンが訪れているのをよく目にする。今日も下山した観景亭で、その撮影に来たという若い女性達がいた。テレビのアニメ番組から飛び出てきたような衣裳に身を包み、お気に入りの場所で撮影しているようだ。アニメの聖地を訪れ、観光めぐりをしているのだろう。やぁ、若いっていい。思わず「もしかして、俳優さんですか?、有名人ですか?」と聞いてしまったが、まぁ今流行の歌も知らない世代になってしまったわけだ。これではオジサンと呼ばれるのも無理はない。まだジジイと言われないからまだましか…。
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