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奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

丹沢表尾根からバカ尾根

2013年10月13日 | さんぽ


2013年10月12日(日) 晴れのち曇り

秦野駅→バス→ヤビツ峠→二ノ塔→三ノ塔→塔ノ岳→大倉尾根→大倉→バス→渋沢駅

関東周辺でも標高の高い所では既に紅葉も見頃となってしまった。まだ尻も100%回復しているわけではない。骨折経験者に聞けば忘れた頃に完治するのだという。ん~、確かにそれはそうだが…。都合の良い計画ではこの時期、北アルプスあたりの錦秋の山と考えていた。まぁ、考えるのは勝手だが、体力と金力でそれ相応の山がふさわしいだろう。という事を口実にして丹沢へ出掛けてみた。塔ノ岳は今年の1月以来の再訪だ。時間、距離、費用、展望、申し分のない山だが今回は雲の多い日となってしまった。秋晴れの展望を期待していたが残念であった。その塔ノ岳に、麓から伸びる尾根に「大倉尾根」がある。その尾根を登山者は親しみをこめて「バカ尾根」と呼ぶらしい。ひとつには単調な登りに起因しているからだという。言い換えれば単純だということなのだろうか。また、標高差も程ほどにあり、夏は灼熱地獄と化す。あれこれ文句は多いが人気の尾根に変わりはない。三連休の中日とあってハイカーも半端ではなかった。まるで富士山にでも登っているような混み具合だった。今朝はバス便も増発され、ヤビツ峠へ向かうハイカーは秦野駅前に長蛇の列を作っていた。1便、2便、3便、やっと乗車できたのは4,5便後である。秋晴れという予報を信じていざ塔ノ岳へ。


<大山>
定刻よりもだいぶ遅れてヤビツ峠に到着する。予想もしていなかったハイカーの多さに丹沢を選んで後悔をしていた。しかし、静かな山もあれば、メジャーな山もあるのでしょうがない。何たって山頂から見渡せる眺望に期待して訪れる方も多いと思う。今日は私もその一人だ。急ぐ旅でもない。明日は祝日、のんびり歩いてどれほど体力が回復しているのか、リハビリ最終確認のつもりでいる。歩き始めて登山口からいきなり停滞気味の歩行状態となった。途切れることなく山道はハイカーが続く。


<塔ノ岳>
今日は半袖のTシャツ一枚で丁度良い気温だ。時折冷たく感じるが、汗ばんだ身体には心地よい。とりあえず目標としていた二ノ塔に到着する。大方の方がここで休憩しているようだった。景色もいい。丹沢の主峰、塔ノ岳、丹沢山辺りが雲の合間から太陽に照らされ、浮かび上がって見える。こっぺパンで小腹を満たし三ノ塔へ向かう。


<三ノ塔>
困ったもんだ。こんなに人が多くては小用も出来ない。いつものマイナーな山なら自由にちょこっと立ち寄って済ませていた。いつかのタイミングで山道をそれてササっと用足しをしたいと前後のハイカーの様子を伺っていた。しかし、駄目だ。そんな都合の良い場所もなければ途切れることもない。この辺でと思う肝心な場所はロープが張られ、植生保護の為立入禁止の看板が目に入る。まぁ、まだ大丈夫だが、その心づもりでいなければチャンスを逃す羽目になってしまう。そんなことが頭から離れなかった。生理的現象なのでいざという時は勇気を出せばいいだけかもしれない。


<ブナ>
二ノ塔を過ぎて、三ノ塔に到着した。ここは素通りだ。二ノ塔で休憩したばかりなので先を急いだ。しかし、ここまで来ると塔ノ岳山頂にガスがかかりはじめてきた。思ってた以上に天気は下り坂のようだ。あれほど晴れ渡っていた今朝が嘘のようである。ここまで来たらしょうがない。展望は諦めてサッサと山頂でお昼ご飯を食べよう。そういう気持ちに切り替え、テンポよく登る。


<表尾根>
ハイカーの前後の間隔が開いてきた。しめしめ、ここはちょっと飛ばして用足しのタイミングを見測りたい。そして、山道から脇にそれてスッキリさせる。やれやれ、これでやっと落ち着いたと思ったが、こんどは渋滞がはじまった。降りて来た方がこの先のクサリ場で詰まっているのだと教えてくれた。迂回路もなく、ここは人波に従って行くしかないようだ。暇を持て余した方を見つけて世間話を誘う。単独では単独の方と話しをするのが一番だ。若い方と話したいが、それは相手にご迷惑というものである。やはりおじさんはおじさんと雑談する方が話しは弾む。そうこうしているうちにやっと問題のクサリ場を通過できた。20分ほどの渋滞だったと思う。差しさわりのない雑談で待ち時間が長かったとは感じなかった。


<塔ノ岳山頂>
山頂は溢れんばかりのハイカーでごった返していた。休憩する場所探しをする始末だ。やっと見つけたところはトイレの前。静かに休憩をしたいところだが、周りは同行者との会話を楽しみながら食事をしている。また、仲のよいご夫婦。こんな光景を目のあたりにしながら食事をはじめた。ここは単独の寂しところだろう。しかし、単独には自由があるので、そこは気楽なもんだ。食べたいものを適当に食べて、のんびりする。よく見れば単独の方も多い。最後にコーヒーで切り上げた。


<山頂は人人人>
こんな天気で展望は無理だ。早々に下山しよう。富士山も今日は諦めるしかない。また、雪化粧された時季に眺めることにしよう。時計を確認すれば14時を回っていた。時間はたっぷりあるので問題はないが、到着したときよりもだいぶ少なくなってきたように感じる。そろそろ重い腰を上げないと暗くなってしまう。


<紅葉もそろそろ>
バカ尾根を下るのも久しぶりだ。とにかくここは長いという印象だった。それに階段も多く、小石で整備されているので決して歩き易くとは言えない。落葉が積もり積もった山道ならフカフカのジュータンだが、自重と重力で膝にダメージのくる尾根である。そんなこともあり、ここの下りは敬遠していた尾根であった。現に途中で膝に痛みを感じ、ペースダウンを余儀なくされてしまった。


<バカ尾根からの展望>
大倉尾根の売りは海の見えるこの絶景だろう。それにアクセスも良く、長い尾根は標高差が1,200m位はあるとトレーニングには打って付けだ。下りしなに何人もの登山者とスライドした。どう見ても宿泊するようなザックではない方。かと思えば大きな荷物を背負って歩荷されている方。それに小学生だろうか、笑顔で会話しながら登ってくるハイカーもいた。大倉のバス停が近づけばあたりは暗くなりはじめてきた。下山した大倉からも臨時便のバスが出ているようだ。身支度していれば次々にバスが入って来た。これなら安心だと思い、最後にあんぱんを食べた。そして、腹ごしらえに満足し帰路につく。明日は体育の日だ。いつかまた表尾根から大倉尾根を歩いて体力測定をしてみよう。


2 コメント

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塔ノ岳 (HIDEJI)
2013-10-15 21:06:25
あんぱんさん、こんばんは。
行動範囲が広くなっているようで、順調に回復されているということですね。

塔ノ岳の仏様、一見の価値がありそうですね。(^_^;)
丹沢はまだ踏み入れたことのない山域ですが、塔ノ岳の仏様、行ってみたくなりました。
あと、鍋焼きうどんが食べられる鍋割山と。
しかし、電車での丹沢は遠かったのではないでしょうか。

さて、早速ですが大持山の西尾根に行って参りました。
車でしたので、大日堂からの周回としましたが、下りの西尾根の終点で間違えてしまいました。
いつものことですが。。。(^_^;)
あと、ピンクのぬくもり号の実物見れなかったのが、少し残念でした。
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HIDEJIさん (あんぱん)
2013-10-16 21:06:30
こんばんは、HIDEJIさん。
今回の塔ノ岳で自信がつきました。無理をしなければ大丈夫だという。でも、まだ姿勢によってはピリピリって感電しているような痛みが走ります。問題は車の運転ですが、ちょっと後ろへ反った姿勢で座っていると尻の芯から鈍くて重い痛みがジワーってくるんですよ。でも、あとは時間の問題ですね。

丹沢へ行く場合、新宿から急行に乗れば最寄駅の秦野、または渋沢駅は近いですよ。バス便も多く、アクセスは奥多摩よりもいいかと思います。

大持山の西尾根でHIDEJIさんが間違えた場所、だいたい分かります。レポ読んでいてすぐ分かりました。集落へは右へ直角に曲がるところを尾根を忠実に下ってしまったのですね。いつもHIDEJIさんの健脚ぶりには感心するばかりです。

コメント、いつもありがとうございました。
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