劇団夢桟敷 ☆2018.6〜山南ノート5

熊本アングラ万華鏡〜演劇とプライベートの徒然

週刊月曜日 第51号

2023-09-04 11:07:57 | 2023年
劇団夢桟敷「週刊月曜日」
〈第51号 2023.9.4発行〉
https://yumesajiki.jimdofree.com/

水俣と石牟礼道子原作の
〈独演〉と〈ひとり芝居+1〉…
Minamata project 2023は演劇の個人的活動や評価を得るためのものではないと身に詰まされる思いが覆い被さる。
広島・長崎・沖縄、水俣、福島など、空と海は世界に繋がっている。

何故?今?MINAMATA、SHIRANUHI?
Michiko Ishimure?
演劇?文学?芸術?科学?何々?なになに?
今尚、資本主義にハテナが飛び交う。
このハテナは人間の欲と企業利益、経済優先やエゴとの闘いである。
遅くとも今更である。
言い換えれば、演劇も恥ずかしながら「闘い」が内包されており、恥ずかしながら、常に政治権力や権威の保守より変革の立場にある。
何を変えるか?何を守り、何を変革するか?
戦争ではなく無血革命するか?
革命か、戦争か?ではなく、それぞれの小さな生きる場所から平和や愛がある。
社会の闘いか、私闘か、生と死、豊かさ、便利さ、文明の進化、何々、なになに?
水俣病が経験したことは「今は昔」ではなく、原子力汚染や核などの危機、滅亡一歩手前の「今」に通じる原点がある。
故 石牟礼道子さんがデザインした黒旗(水俣病闘争)の「怨」に「愛」を見る。
ひとつ、ふたつ、一歩二歩。
悲惨のリアルが襲いかかる。
世で言われる「安全」に疑念を持つ。
目を閉じると闇が広がる。
闇を切り裂く海が見えるか。

「見るために両瞼をふかく裂かむとす剃刀の刃に地平をうつし(歌集「田園に死す」寺山修司より)
不条理から決して目を背けず、剃刀で瞼を切り裂いてまでして見ようとする不条理。
世の中がまっすぐだと思っている歪んだ現実を、歪んだ舞台によってまっすぐに描き出しすことが演劇の可能性だと思い、プロジェクトに取り組む。
当面の目標は未来への開放。
閉ざされることなく今を見る力によって未来や個人、地域の人間たち、劇場に来られるお客さんたちとの交流の場を作ること。
立場によっては狂気と正気が逆転する。
水俣の公害私害には不条理や矛盾の戦争や自然破壊などにNo!を突きつける全ての事象に通じるのではないか。


昨年に引き続き
【熊本公演協力】井上弘久独演会
 9月16日(土)17:00開演
「椿の海の記〜第二章 岩どんの提燈」石牟礼道子
料金2000円
熊本市国際交流会館5F和室大広間
【水俣公演】
 9月18日(月祝日)19:00開演
 おれんじ館
 水俣市月ノ浦195-2


【第49回 熊本演劇フェスティバル参加・夢現ひとり芝居+1】
「苦海からの呼び声〜不知火幻視行」
 11月17日(金)19:00
 11月18日(土)13:00
(開演は30分前。上演時間60分+映像トーク10分〜20分)
 熊本市国際交流会館5F和室大広間
 前売2000円(当日2500円)

予約問合せ
劇団夢桟敷 09045815190
yumesajiki @ybb.ne.jp

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