etceterakoの勝手にエトセトラ

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ファントムを雑談する

2006年07月18日 | 宝塚歌劇
ではここからは、ざっくばらんにキャストの話を語っていきます。

 オサちゃん、ファントムって作品をすごく気に入ってるんじゃないかなぁ。すごい丁寧な歌、演技でした。いや、あの・・・いままでが「丁寧じゃなかった」って言ってるワケじゃなくてですね・・・そういうことじゃなくて、単純に今回、「すごく丁寧に演じているな」という印象が強かったんです。オサちゃんを筆頭に、花組生みんなが「ファントムをやれてうれしい!精一杯のチカラでがんばる!」って思ってるのが伝わってきました。
 もうね、しょっぱなの主題歌からスゴい。セリあがってきて「ぼーくのー叫びをーー」ってとこから、ははぁーっ!おさすがでございます!!って感じで、神々しいまでの歌声!ホントすごいね、オサちゃんの歌はー。
 演技もすっごい的確でしたよ。気持ちの経過がね、ちゃんとわかる!タイターニア?が失敗して、オサちゃんがあやねちゃんをさらいに来るところとか、オモテに出てくるときの激しさがメリハリきいてて、すごく印象に残るの。

 あやねちゃん、すんごい頑張ってたね~。
 声きれいなのね。
 あのさー。クリスティーヌがエリックの素顔を見せてとねだっておきながら、見たら「ぎゃー!」って逃げちゃうシーン、あるっしょ。わたしねぇ、宙でファントム初見の時、あのシーンでフンガイしたんですよ(笑) 自分で見せてっつったんだから、逃げるのはナシでしょ~!わたしならそんなヒドいことしないのに~!って思ってー。(それじゃストーリーにならないのはわかるんだけどね・・・)そのうえクリスティーヌ、オモテに帰ってくるや、フィリップに頼っちゃって、かと思ったら「やっぱあの人のところに帰る!」とか、気まぐれすぎだよアンタ・・・みたいなね。
 あやねちゃんで見たら、今回そこがえらい説得力あってビックリしました。「あー、この子(クリスティーヌ)はまだ少女なんだなぁ」と思ったの。無邪気さゆえの残酷さっつーか、少女性が強かったねえ。花ちゃんはやっぱね、ちょっと知的な持ち味があるから、「花ちゃんクリスティーヌなら、自分のやってることの残酷さに気づけるよ!」って思っちゃうの。・・・えーとね、たしか、星ベルばらのとなみマリー語りでも、たぶんわたし、おんなじようなこと語ってますね。花ちゃんってフシギな娘役さんだったんだなぁ。あんなに姫ドレス似合うのに、持ち味は大人の女性なんだもんね。
 あとねえ、あやねちゃん、息絶えるエリックをヒザに乗せて撫でるところ、ほんっとに聖母に見えた!ホントホント!びっくりしたもん。ものすごい母性でしたよ。あのワンシーンだけで、あやねちゃんクリスティーヌは成功だ!って思ったもんっ。キャリアのある娘役さんと同じだけの技術はなくても、その精一杯の「愛」がまぶしかったねー!

 ゆみこちゃんキャリエール。
 ・・・宝塚が誇る歌手トップオサちゃんを相手に、歌い負けてない!それが何よりスゴいことだよね。最後の銀橋んとこは、オサちゃん&ゆみこちゃん「競うように歌い上げます!」って感じ!
 前半は押さえ気味の演技(役の年齢を考えての役作りなんだろうね)にしてましたね。前半に重く静かに押さえたぶん、ラストの銀橋の歌が引き立ったなぁー。ここぞ!とばかり、ガーンと感情が乗った歌声が響いて、えらい感動しちゃったよ。おヒゲ似合ってたじゃないのー。ゆみこちゃんのヒゲ、ひそかにツボでした。
 ゆみこちゃん、ちょっと貫禄とゆーか・・・押し出しが強くなったかな?たぶん、ゆうくんが来たから??よい意味で刺激だったのかな??フィナーレで、ゆうくんが星出身の押し出しでババーンと歌いながら出てきたあと、それに競うかのように、ゆみこちゃんも力強く出てきたのが印象的でした。冬からは雪組生よね!楽しみだわー!

 で、ゆうくん。
 おおおー!なんか、3作目(だよね?パレルモ、アパシネ・・・で)にして、えらい花組になじんできたじゃないの!オサちゃんのいい影響だと思うんだけど、指先や腕の使い方が華やかになりましたねえ。でもちゃんと、内側に秘めた濃さやアツさは健在で、脱皮の時期の上り坂の魅力がかっこいいー!シャンドン伯爵の役、似合うわ!これはナイスキャスト! 包容力があって、怪人の対抗馬?としての陽の魅力にあふれてましたねー。

 あとはー・・・。目立つ役どころだと、カルロッタ&ショレ夫妻?
 タキさん、パワーアップしとるな(笑)今回はタキさんのお付き?の役の花純さんかな・・・とのコンビでのコメディが面白かったー。キョーレツなタキさんのカルロッタと、もうすこしサワヤカな花純さんのヴァレリウス(←名前あってる?)の組み合わせがなんかツボでした。
 ショレが夏美さんね。鈴鹿さんとは、やはりテイストが違いますね。飄々としているところとか、役作りの方向性は似ているんですけど、味わい?がちょっと違いますね。違いをうまく言葉にできない~。

 みわっち、まっつ、そのかちゃん、目立ってましたね。
 カルメンのとき、赤い衣装で颯爽と出てきたまっつには、特に目を奪われました!

 目立つ役で特筆できるのはそのぐらいかなー。
 あとねー、従者たち!ちょっと下級生は名前と顔を識別できなかったので、まとめてザックリ語りで恐縮なんだけど、従者のみなさん、すんごいカッコイイのねー!立ち姿が美しいのねー!名前もわからないのに、オペラグラスでひとりひとり眺めて見ました。
 フィナーレの燕尾群舞も同様です。もーー、髪の先からつまさきまで、ビシッと男役の美学にあふれてて、気持ちいいぐらい揃っててちょー美しいの!素敵なの!花組のエンビはすごいわ。

 「ああ、宝塚を見たわー!」っていうウットリ感あふれる、充実、満足の舞台でした!
 フィナーレの演出、わたしはかなり好きでしたね。奇をてらうような演出は何もないんだけど、シンプルな構成なぶん、花組の素の魅力が引き立ったと思うなぁ。
 

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