山口建設

社長の独り言

ふるさとの思い出。。。1

2010年03月11日 14時22分40秒 | 日記
なんとなく心の宝物。
眼をつぶれば、雪が、ばそりが、石炭の火が、市電が、雪山が。。。。。。

63年前に北国の札幌に生命が誕生。
戦後、まもなくです。
満州からの引揚者として両親は生まれ故郷の札幌に帰国。

食べるため、色々な仕事に挑戦。
最後にはおかずや。
自分の家でさまざまなおかずを作りリアカーを引き売りさばき、
やがて、幅2メーターの狭い道の両側に小さな店が並び立つ市場の中に
自分の城を構えた。
記憶に残るのは、長屋形式に両サイド10軒に囲まれたお店兼住まいの
屋根裏で過ごしたのを覚えてる。
5歳の子供の頭が屋根裏では窮屈に感じられ、裸電球が暗闇の中に
ぶら下がっていた。
当然、風呂はなく、トイレは長屋の両端に共同で使用していた。
楽しみは、友達といったお風呂やである。
大きな浴槽に身をかがめ、手足を一杯伸ばし、ばたばたさせた。
そして、風呂上り、冬であれば、頭の毛がアットいうまに凍って硬くなる。
何もかも、白黒の世界である。
すべては友達、大人から世の中のすべてを教わった。
誰もが平等。他人と比較などは考えられなかった。
少しのものでも近所の人と分け合って過ごした。
そこで住んでる子供達はみんなのこどもであった。
遊び、走り、動くすべて回り近所の大人が色々な場所で声をかけてくれた。
子供心にも、家に帰ると、怖い父が「お前今日どこどこで遊んでいただろう、
すべて知っているぞ」とぶっきらぼうに言っていたのを覚えてる。
悪いことは出来ないぞと脅されてる気持ちであった。