毎日が山のこと

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大山、日向薬師から蓑毛まで(2023年6月21日)

2023-06-22 16:02:27 | 山日記

梅雨のさなか。友達と山行を約束していても天気がままならない。

21日は好天なのだが、逆にまわりの都合があわない。

そこで、一人で出かけることにした。

行き先は丹沢の大山。これまで2回登っている。

そこで今回は、ケーブルなどは使わず、日向薬師から入って、ヤビツ峠経由で蓑毛まで歩いてみることにした。

 

8:50終点の日向薬師で下車。最後まで乗っていたのは私一人だけ。

こちらから登る人は、マイカーで来て、登山口の近くの駐車場にとめて登るのだろう。

 

バス終点からてくてく歩いて30分。

日向は蒸し暑い。木陰の道になり少し涼しい風も吹いてきた。

しきりにホトトギスが鳴いている。

9:20に九十九曲がりの登山口に到着。

この日向川の谷には、日向薬師をはじめ、多くの寺が点在している。

江戸時代盛んだった大山詣では、阿夫利神社から登る人が多かったのだろうが、この谷から登った人もかなりいたのだろう。

登山口の注意書きには、案の定「ヤマビル注意」とある。

今回は、ヤマビル忌避剤「ヒル下がりのジョニー」を持ってきたので、さっそく足回りにスプレーする。泡がでるが少しすると消える。手につくとぬるぬるする。

 

九十九曲がりの名の通り、ジグザグを描きながら登っていく。

足元はご覧のように石が敷き詰められていた。

 

途中、林道に出会う。マイカーの駐車場からは、ここまで林道を歩いてくるようだ。

 

石がなくなって木段の道になったり、また石敷きになったりしながら、少々飽きてしまうほどジグザグを繰り返してのぼっていく。

まわりはヒノキ林だ。このあたりでもまたホトトギスの鳴き声。

 

10:33、1時間13分で尾根に到達。そこに大きな地蔵さんが立っていた。

 

赤い頭巾に赤いよだれかけ。

このあたりは、下部とは地質が違うようでじめついていない。

下の方はかなりじめついていて、いかにもヒルがいそうだったが、ここまで被害はない。

忌避剤の効果はあるようだ。

 

歩きやすい尾根道を展望台にむかって進む。

 

植生がかわって、展望も開けてきた。

 

途中から、阿夫利神社下社の社殿が見えた。

 

10:55展望台に到着。たくさんのベンチと東屋がたっている。

バス停からここまで2時間近くかかってしまった。

バス停が標高140m。ここが770mなので630m登ってきたのだ。

 

これは大山の尾根続きにある三峰山のようだ。

この山も修験道の道場だったという。

 

この季節、大山の斜面にはあちこちにヤマボウシの白い花が見られる。

 

いよいよ大山の核心部に入ってきて、モミの大木がたくさん見られた。

 

なかなかの存在感。

 

これはなんだろう?花のあとが丸い実になっている。

 

九十九曲がりの道に比べ、山頂近くは道が急になって木段が続く。

ホトトギスとともにジュウイチの声も一回だけ聞こえてきた。

疲れてきて足取りが重い。

ケーブル駅から来た人に次々と追い越された。

歩いた距離も標高差も違うのだから当然だが、少しくやしい。

 

地質がもろいのだろうか、大きな崩壊地があった。

先ほどの展望台からは山頂が見えていたのに、なにやらガスが広がってきた。

山頂での展望は期待できそうもない。

 

とにかく登山者が多いので、土の流出をふせぎ植生保護も兼ねるのだろう、木道が整備されていた。

 

さらに何人かに追い越されてようやく山頂到着。

12:30だ。展望台から1時間半かかってしまった。

 

山頂の阿夫利神社奥宮の前で記念撮影。

やはりガスで展望は皆無。

周辺にはたくさんの登山者が休憩していた。

社殿近くのベンチに腰をおろしておにぎりとバナナを食べた。

20分ほど休憩して、下山開始。

 

最近も改修されたらしく社殿のまわりは新しくてきれいな御影石がたくさん見られた。

 

下山開始直後こそ道がいいのだが、その後は急になってきて岩がごろごろで歩きにくい。

疲れた足にこたえる。改修によって使われなくなった古い石柱などが階段代わりに利用されていた。

 

ケーブル駅への道から分かれてヤビツ峠へとむかう。

木段道が続き、途中から段差も大きくなってきて、膝に負担がかかる。

少しバランスを崩して踏ん張ると、とたんに内転筋がつってしまった。

今日は、芍薬甘草湯を持ってくるのを忘れてしまったので、しばらく立ち止まって痙攣がおさまるのを待つしかなかった。

 

斜面には白い花をつけたたくさんの木。たぶんヤマボウシだろう。

 

大山はシカ対策が徹底しているせいか、登山道や山頂周辺は草がよく生えている。

 

足をだましだまし下って、ヤビツ峠が近づくと下に秦野の町が見えてきた。

途中にある木道や岩にヤマビルの死骸が見られた。

登山者が足などについたものを駆除したのだろう。

 

14:14、ヤビツ峠にあるレストハウスに到着。

このちょっと上にベンチがたくさんあったのでそこで小休止。

足回りをチェックしてみたが、ヒルはついていなかった。

 

ヤビツ峠から蓑毛まで古い登山道を歩いてくだった。

この道でもしきりにホトトギスが鳴いている。

この道は、長いけれど傾斜もゆるくとても歩きやすかったので、足のつりをこらえながら歩いていた私は大いに助かった。

 

谷の奥に一筋の滝。薄暗いので手振れしてる。

 

少し広い沢に出た。

 

すぐ上にも下にも砂防堰堤があって豊富な水が落ちている。

 

そしてそこには秦野市の名水、春嶽湧水があって秦野市水道の水源となっていた。

そこからは沢沿いに舗装の道が続いていた。

 

今は木が生えているが、斜面が平にならされていて、建物あとらしいところが続いた。

建物は跡形もなくなっているが、敷地の奥に墓地が残っている。

このあたりには大山詣での人を泊めた宿があったらしい。

 

舗装の道はいつのまにか車道にかわり、お寺や民家もあらわれてきた。

 

ここからはヤビツ峠ではなく、阿夫利神社下社にむかう道もある。

機会があったらその道も歩いてみたい。

 

15:29蓑毛に到着。

最後は、舗装の下り道で膝の裏が痛くなってきた。

 

蓑毛からは、午後でも毎時1本バスがある。これで秦野駅にむかう。

 

バスを待っていたのは私一人だったが、発車間際に女性が3人乗り込んできた。

 

今回の山旅は、休憩も含めて6時間40分と最近では長く歩いた方だ。

正直疲れた。特に下山中の段差で足がつってしまうのには泣かされた。

でも大きな段差がなくなり、道がよくなればそれも治って歩き続けられた。

それにしても、普段からスクワットなどきちんとやらなければと反省。

 

帰りの小田急は秦野から座れたが、じっと座っていたので新宿の乗り換えで、階段を降りようとしたら膝の裏が痛くてびっこを引いてしまった。

 

 


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