越生といえば越生梅林が有名だが、そんな観光スポットではないところにもいいところがある。
越生駅から梅林とは逆に大高取山の山裾にそって南の方に歩くと「O-parkおごせ(かつてはユーパークおごせといった温泉施設)」があるが、そこまでのエリアは、ゆるやかな起伏の地形に梅林が点在していて2月下旬から4月上旬まではなかなか雰囲気の良いエリアだ。
越生の駅の南側にある踏切の道を右に県道へと向う。県道に出るとすぐ反対側に細道が山裾のそって住宅のあいだを南に続いているのでその道を歩く。
ついでながら、県道の少し南に一里飴本舗の店があり、そこの酒まんじゅうをおやつに買っている。
細道は少し登ってから下りになる。十字路をまっすぐ抜けると虚空蔵尊の標識があるので、その標識にしたがって歩いていく。このあたりから梅の木が目立つはずだ。
山が迫ってくるとテニスコートがある。その奥が虚空蔵尊だ。山の下にお堂とトイレ、それにベンチもあり、急階段の上に虚空蔵尊のお寺がある。お寺の裏山は桜がたくさん植えられているので4月上旬にはお花見ができるはずだ。
虚空蔵尊の前の道を「桂木観音」の標識にしたがってそのまま谷に沿って歩いていくと「森林サポータークラブ」の看板を掲げた建物がある。そこから山道となって登っていく。
すぐに分かれ道があり、まっすぐ行くと大高取山へ、左手が桂木観音への道だ。この道にはかなり大きなヒノキがあってなかなか見ごたえがある。
峠に出ると十字路になっていて、右手の尾根に沿って登ると大高取山、左へと尾根を歩くとオーパークおごせ。虚空蔵尊からここまでのんびり歩いて30分。
私たちはまっすぐ進む。道は斜面にそった巻道になり、やがてゆず畑にそった道になって、舗装の道に飛び出す。ここは戻る時わかりにくいので振り返って覚えておこう。
舗装の道は毛呂山と桂木観音を結ぶ道だ。その道を登っていく。途中農家がゆずを無人販売している。
少し登ると分かれ道があり、標識には、左「黒山三滝(車道)」、右「桂木観音、大高取山、黒山三滝」と書いてある。右手に登っていくとすぐに桂木観音到着だ。急な階段の上に観音のお堂がある。階段の前の駐車スペースからは毛呂山の街と関東平野が一望できる。大きな建物は埼玉医科大学病院だ。お堂には千手観音が祀られている。峠からここまで30分弱くらいだろう。
戻りは、来た道を峠の十字路まで戻り、そこから「オーパークおごせ」へと尾根道を歩く。道はよく歩かれていてはっきりしているし、ハイキングコースを示す標識がたくさんある。途中にはヤマザクラの木がたくさんあったので4月中旬ころだと花が見られるだろう。峠からオーパークおごせまでは25分くらいだろう。
「オーパークおごせ」からは東武越生線の武州唐沢駅をめざす。このあたりには無料の駐車場がたくさんある。マイカーの場合はここを出発点にして周回することができる。
駅に戻る途中に「越生ブリューワリー」の店があり、ワインをお土産に買うことができる。