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モダニズムだけじゃない建築ブログ

’07関西建築紀行「激闘編」 其の8“注目せざるを得ない”

2007年05月13日 12時44分20秒 | 建築
 渡辺豊和氏の著書で、毛綱毅曠氏の「高槻日吉台教会」と比較されている高松伸氏の「ARK」は京阪宇治線桃山南口駅に隣接して建つ。両建築は“蒸気機関車”がモチーフと述べられているが、自分には前者の教会は「箱舟」、このARKは「発電所」のように見える。ARKの用途は歯科医院である。1階の店舗部分は現在空いているようだ。

 内部にはギャラリーも併設しているようだが、見学するには虫歯の治療をしなければならないな、などと冗談を思う。外部装飾のステンレスがまだ綺麗に見えるのはオーナーが手入れをしているからだろうか。それにしても、いつもながら強烈なデザインに、いやがおうにも目を奪われる。

「ARK」
設計者:高松伸 竣工:1983年 京都市伏見区桃山町