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モダニズムだけじゃない建築ブログ

’07関西建築紀行「激闘編」 其の10“ゆっくりと歩く”

2007年05月26日 20時26分58秒 | 建築
 入場すると、古今東西数々の名画が出迎えてくれる。モネの「睡蓮・朝」は水平に池の中に置かれる。長い壁画は「鳥獣人物戯画」だ。ミケランジェロの「最後の審判」、レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」など実際に見たことのある名画は記憶と比較しながら楽しんで見ることが出来た。
 現場監督をしていた頃、外壁に陶板をはめ込んだことがある。場外馬券売り場のWINS浅草を全面改修した際、外部の担当をした。6区通り側の陶板は久しぶりに訪れた時、鮮やかなままだったことを思い出す。この名画の庭の陶板も色あせることなく今後も鮮やかであり続けるのであろう。

 安藤建築の特徴の一つには「動線」があると常々思っている。下まで降り、そして上る。この庭の動線もゆっくりと時間を過ごすのにとても心地良い動線であった。

「京都府立陶板名画の庭」
設計者:安藤忠雄 竣工:1994年 京都市左京区下鴨半木町606-0823