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**アカシアの木蔭で**

流れていく時間と逆らわずに流れていく自分を、ゆっくりペースで書いて行こうと思います

ゴンザレス

2005年03月06日 | 病棟
「ゴンザレス!!」
カーテンの向こうで、海(下の娘)が小児科の先生に向かって叫んでいます。
ああ、痛い思いしてるんだ、可愛そうに・・・。
先生には ゴンザレスの意味が分かるはずもありません。
「あははは、ゴンザレスって怪獣の名前かなぁ?」
「違う!!アメリカのすごく注射の下手くそな先生の名前(怒)!!
「・・・・あはは、海ちゃん、アメリカに行った事あるんだね・・・」

・・・あ~あ、言っちゃったよ・・・

そうです。採血や注射の下手な看護婦や医者を、
我が家ではゴンザレスと呼んでいるのです。

 アメリカでは BCG接種をしません。ツベルクリン陰性が当然なのですが、いろいろな人種の流入に伴って結核の小さな流行が見られる様になりました。耐性がないので大流行したら大変!と、学校に入学する時には必ずツベルクリンを受けなければなりませんでした。娘達(花と海)は日本で生まれたので、当然赤ん坊の頃にBCGを受けています。結果、二人とも陽転。「結核の疑いあり」とのことで、胸部レントゲン撮影・予防的に飲む結核の薬の与薬・薬に肝臓が耐えられるか調べるための採血が必要になりました。その時採血をしたのが、ゴンザレスだったのです。
 最初は緊張を解こうとしたのか、ゴムの手袋を風船のように膨らまして顔を書きパペット遊びをしてくれたので、結構いいヤツかも・・と思ったのですが、何しろ下手くそ。左右5、6回づつ刺して血管をさぐった挙句、チャイニーズのお姉さん先生に交代。この先生は一発で決めてくれたのでホッとしましたが、子供たちの腕は内出血で青あざになりました。散々泣き騒いだ娘たちは、以後採血の下手な医者や調子がいいけど信用できない人を ゴンザレスと呼ぶようになったんです。
 当のゴンザレス、自分の名前を遠く離れた日本でこんな不本意な使い方をされているなんて思ってもいないでしょうね。

 あなたも 運悪くゴンザレスの被害にあったことはありませんか?


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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いました! (はこねばんじょー)
2005-03-13 13:51:49
私が通っていた病院に「ごんざれすさん」が。採血が下手くそなのに、自分でやらなきゃと努力する人。そういう人ってだいたい調子が良くておしゃべり好きなんですね。あまりに何度も刺してくれるので、変わったろか~?と思いましたよ(ちなみに私は素人です)
返信する
ね~! (マム)
2005-03-15 19:27:54
いるよね~!

そういう私も おなじみさんの患者さんには

「お願い!一回ここの血管で刺させて!」

なんて頼んで、チャレンジャーと呼ばれてたりします。えへへっ!
返信する

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