碧緑香華

中国語、武侠小説、ドラマの話などなどにたまに日常の話を織り交ぜて

陸小鳳伝奇 銀鈎賭坊 (な)

2007-11-01 22:45:33 | 古龍

まずは、大変ご無沙汰いたしました。 パソコンの修理などと、ネット落ちを余儀なくされていました。 皆さんに忘れられてるかな・・・・・?

では、早速 前回の続きに入らせていただきます。

「老人は冷ややかに笑う。」

 陸小鳳は苦笑いをしながら「しかし!俺はまだ解せないことがある、俺は何所で過ちを犯したのやら、教えてくれ!!」

 老人は彼をじっと見つめて、突然手を前後に振った。すると後ろの庭の中で奇怪な竹を吹くような音が響きだした。

 そして、すぐに上半身むき出しで、胸には針が刺さった大男が四人大きな木の板を持ち上げながら入ってきた。木の板の上には濃い緑色の菊が山のように積まれていた。大男たちは両目が、まるで酔って惚けたように見開き、体に尖った針を何本も刺されているにもかかわらず、一滴の血さえ流さず痛みさえも感じていないようで、顔には謎めいた恐ろしくもある微笑を浮かべていた。

 座ってお茶を飲んでいた老人も立ち上がり、三人一緒に、板の上に積まれた濃い緑の菊の前まで歩み寄り、五体当地の礼をし、ぶつぶつと何かを唱え始めた。

  「全知全霊、諸々の神、諸々の物の怪、すべて来て守り、ともに極楽へ」

本日はここまで、続きは近いうちに必ず。


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