碧緑香華

中国語、武侠小説、ドラマの話などなどにたまに日常の話を織り交ぜて

雪山飛狐より 三

2006-06-20 15:42:46 | 女侠

苗若蘭(びょうじゃくらん)

      苗人凰の娘。
   
      美貌と教養を兼ね備えたとても上品なお嬢様。
   名前の如く、蘭の花の香りがそこはかとなく漂うような。

   苗大侠の娘と生まれながら、武芸は習得していない。
   何故?それは父の立てた家訓(とても意味の深い)が
   あるがゆえに。

   胡斐との出会い。
   幼き時から、父より聞かされている、胡斐の父との死闘の話
   其の時に生まれた子供の話。
      胸のうちで育った、逢いたいという気持ち、そのような事を踏まえて
      出会いの場面に、私はその昔、父上同士の戦いの場で芽生えた友情の
      片鱗を感じずにはいられないのです。
      このとき二人が口にした(善哉行)この歌を通じ二人の心に、互いに
      芽生えたものは・・・・・

      そして、ラストは・・・
      せっなぁ~い!!


雪山飛狐より 弐

2006-06-01 08:55:30 | 女侠

胡婦人(こふじん)

胡一刀の妻
    
苗人凰(金面仏苗大侠)と夫である一刀との戦いが始まる前に

男子を出産(後の胡斐)二人の戦いは五日間におよびその間、婦人は・・・・・

二人の戦いの妨げにならぬよう、范幇主・田若様の率いる一団を

自らの手で懲らしめるも、命までは取らず。

其の武功・・・優れた軽功、細帯を武器に一団を蹴散らす。

また、二人の戦いの合間の食事の支度。

私としては、産後間もない体で、夫の戦いの支えになり

時として、戦いの様を分析し、夫に相手の弱点を指摘し

また、母として児の行く末に思いを馳せ、素敵な女性に思われました。

そして、母として生きる道を捨て、夫ともに人生を終わらせてしまう。

なんとも言い難くこれぞ、江湖に生きる男(侠客)の妻、

江湖に生きる母なのだと・・・・・

生まれた子供の事は、戦いの最中に生まれた、

男同士の友情に賭けたのでしょうか?