碧緑香華

中国語、武侠小説、ドラマの話などなどにたまに日常の話を織り交ぜて

陸小鳳伝奇 (銀鈎賭坊)む

2007-11-10 22:10:58 | 古龍

「言葉が終わらない内に、すでに両足が萎え、ぺたりと地面に跪いてしまった。」

 陸小鳳は「では、見たところ、俺は是が非でも死ななければならぬ様だ!」

 老人は「私は知っているぞ、おぬしが死ぬ直前に必ず、じたばたする事を」

 陸小鳳は「ちっとも良くない!」と、彼は突然手を出して、一振りの剣、一本の刀を奪い取り、左手に刀、右手に剣、老人の左に切りつけ右に刺突を繰り出し攻撃に出た、それは奇妙な形だけでなく、以外に気合のこもったものであった。

 老人は冷たく笑いながら、秘伝の技の中に、陸小鳳の三手を見定めて、老人にはすでに陸小鳳の手から刀と剣を三手を使って、同時に刀と剣を取り落とさせる自信があったのだ。

 ちょうどその時、突然「チーン」と言う音と共に陸小鳳は、自らの左手の刀を、右手の剣に叩きつけた。刀と剣は互いにぶつかり同時に切断された。

 緑の長衫を着た老人には、彼がどんな技を使ったのか見ていても解らなかった、ただ二つの断ち切った刀と剣が見え、同時に老人のほうへ飛んできた。

 陸小鳳は、同時に空に舞い上がり、手の内に残った折れた刀剣に力を込めて投げつけ、なんと人々の後ろへと飛び去って行きました。

 誰もが、その速さを言い表せずに、肝心の本人でさえも思いもよらない自分の速さに驚いていた。

 生きる道を求めて、懸命にもがくと、他人には想像がつかない、思わぬ潜在能力を発揮するものだ。

 門の外には風が吹いていた。

 陸小鳳は、風の中で再び生まれ変わった。一筋の風に乗り掠めるように向こう側の屋根の上に降りた。

  追っ手はまだ来なくて、老人の甲高い叫び声だけが響き伝わってきた「お前は、諸々の神の子を殺した、たとえ天に昇ろうと、地に落ちようと、死ぬまで逃れられないぞ!」

 陸小鳳は、天に昇りも、地に落ちもしない、彼は、また銀鈎賭坊の外の長い路地に着いた。そして、馬車を雇い、再び今朝目覚めたところへと向かった。

。。。。。。続く。。。。。

。。。まだまだ、続きます。。。。