40歳からの子育て~テキトウ編~

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ヨーロッパ一周編:1日目 さあ出発だ!

2005-08-04 21:45:38 | 旅日記('88-'02)

学生時代の夏休み、約1か月半かけてヨーロッパをひとり旅。
初めての海外旅行のせいもあり、すべてが刺激的で面白かった。

◇旅行期間
1989年7月12日~8月25日(45日間)

◇訪れた国
フランス、スペイン、イタリア、ギリシャ、ユーゴスラビア、
オーストリア、スイス、西ドイツ、オランダ(9カ国)


●1989年7月12日(水)
 3度目の機内食が運ばれてきたとき、自分がブロイラーになった気がした。今、となりのおじさんが窓を指して、JALの便が入ってきたことを教えてくれた。アンカレッジ空港出発前の機内。これから一路、パリへ。
 ゆうべ、大阪の叔父宅に一泊した。そこで『旅情』のビデオを見せてもらい、ラストシーンで感動する。

 ソウル空港はオリンピック明けということもあって、広々としていた。人の数は少ない。少ないといえば、わたしたちのヨーロッパフリーツアーKE便、大阪発の組は、わたしを含めたったの4人だった。広島女学院3年の2人連れと京大3年の前田君。女学院の2人のうち1人はどこかで会ったことがある。しかも言葉を交わした記憶もある。彼女もわたしを見知っていた。しかし、2人ともどこでだったか、いつだったか思い出せない。ああ、モディアノの世界。この旅の間に、果たして思い出せるだろうか。

 それはさておき、となりの席のドイツ人クルトさんはいい人である。あれはフジヤマか?と、グリーンランドの山を指しておどけたりする。
 そう、さっきから下は雪と氷の世界。陽光に映えて、美しいったらないのだ。

 あと1時間でパリに着くというこの気持ち。寺山修二ではないが、わたしも幼い頃から「ここではない他の場所」にとても憧れていた。そして、そこでの人々の生活やものの考え方にとても興味があった。

 前の席に座っている韓国人のおじさんが、わたしとクルトさんのおしゃべりを聞いていて、「私、日本語よくわかります」と話しかけてきた。聞けば、ソウルにある大学の教授で、専門は音楽ということである。懇意にしている数人の東大教授や美空ひばりの名前を挙げたあと、わたしの名前を尋ねた。「私は音声学もやっているので分かるが、あなたの名前の音のヒビキは大変良い」とおだてられたので、「そうでしょう」と笑って相づちを打つ。と、ここまでグアバネクターを飲みながら書く。ああ、ブロイラー。

 家を出るとき、バックにつめた荷物がとても重かったので、これはきっと制限重量の20kgを越えているに違いないと思っていたが、叔父宅で計ったら、10kg強しかなかったので急に軽く感じた。現金なのである。


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