40歳からの子育て~テキトウ編~

縁あってスピード結婚&スピード出産×2。
仕事も子育てもマイペースでゆるく暮らしてます。

「影法師」百田尚樹 ★★★★★

2014-08-15 04:36:18 | その他の本
(以下ネタバレあり)

影法師読了。最後、嗚咽をもらしながら読んだ。

途中まで、百田尚樹版アリとキリギリスかと思ってたが、全く違った。走れメロスばり。

文庫版では、袋とじになってる終章がついてたのも乙なオマケ。単行本の方の担当の編集者もかなりの手練れなんだな。終章がないと話が断然引き締まる。

終章がついてよかったわるかったは純粋に好みの問題だな。焼き鳥をタレでいくか塩で食べるかみたいな。

途中の万作話はどうしても「ベロだしチョンマ」と「佐倉惣五郎」を思い出してしまった。

勘一も彦四郎も、宮部久蔵や国岡鐵造、マリア同様、ラブだ。

百田尚樹はホント、「必死」で生きる男や死に物狂いの闘いを書くのがうまい。

風の中のマリア同様(マリアを読む前は虫の話?ヤダ!と思っていた)時代もの?イマイチ!と思ってたが、こと百田尚樹については好き嫌いせずに読んでみてよかった。

どんな材料でもおいしい料理に仕上げる名シェフだわ。

今度は「ボックス!」いってみよう。













電車のセミ

2014-08-14 07:50:49 | DIARY
今日はお盆。

朝の電車の中で、突然ジジジ…セミの鳴き声がした。

車内は、座席の足元ですでに飛べなくなっているセミを遠巻きに一瞬でスペースができた。

私の隣にいて熱心にケータイを繰ってた大柄男性もすぐさま飛び退いた一人。何をするでもなく私のそばで暑苦しくケータイを続け、もう一度ジジジ…を聞きつつ、微妙にスペースは広がり、車内はしばらくそのままの状態が続く。

と、次の駅で、ドアがあくと同時に、一人の男性が(一応)ティッシュをもってセミを捕まえ、降りて行った。

超、かっこよかった。

でも、もし息子がこの場にいたら、迷いもなく素手でむんずと嬉しそうに捕まえただろうなと思うと可笑しかった。

百田尚樹の「風の中のマリア」を読んで以来、虫についひたむきさを感じてしまう今日この頃。