40歳からの子育て~テキトウ編~

縁あってスピード結婚&スピード出産×2。
仕事も子育てもマイペースでゆるく暮らしてます。

ヨーロッパ一周編: 30日目 ハイジ草原

2005-08-04 22:12:41 | 旅日記('88-'02)
●1989年8月10日(木)
 きのうは午前中雨が降り、午後も曇って夜霧が深かったが、今日は穏やかないい天気である。日本でいえばうららかな春みたいな陽気だ。

 お昼も済んだので、イスを家の外に持ち出して草原でひなたぼっこをしているところである。となりではアンナさんの家にいつのまにか住み着いてしまったという2匹のネコがゴロゴロのどを鳴らしながらねそべっている。

 時々聞こえる虫の羽音、木々のざわめき、遠くの畑のトラクターの音、花壇には幾種類もの花々。
 はだしで草を踏む。
 まったく、最高にリラックスできるところだ。

 愛敬のある方のネコがすり寄ってきたので、ちょっとからかってやる。ネコと遊ぶのはとてもおもしろい。

 ひとりで旅をすると、自分がまず動かなければなにも始まらない。
 これが2人、またはグループでの旅だったら自分がなにもしなくてもなにかが起こり得る。
 わたしの場合、だれかといっしょだと相手任せにしてしまうことが多い。そうすると、その体験の印象が薄くなってしまう。それは避けたかった。
 せっかくの体験である。より強烈なものでありたい。パンを買うことから情報を得ること、泊まる宿まですべて自分で決める。だから、楽しさもツラさもモロにぶつかってくる。

 思い出を作るために旅をするのではない。ここに生きている自分を感じるために「出かけて」いくのだ。数え切れないほどのハプニングの中で自分が見えてきた。そのとらえ方、対処の仕方、次に対する備え方…
 …と、ここまで書いて、なんだかすべてがどうでもよくなってくる、午後のいいお天気。


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