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「ガメラ」と阪神大震災

2015年01月16日 | 日記

  20年前、東京・三軒茶屋にある出版会社の専属デザイナーだった頃、
  阪神大震災が起きた。
  その出版社の本社が神戸にあり、建物はほぼ壊滅状態に。
  その余波でリストラ者が続出、前年の夏に父を亡くしていた僕も、
  退職して田舎に戻ることになった。
  あの震災がなかったら、まだ東京で生活していたかもしれない・・・(^_^;;;

  1995年の1月に公開されることになっていた映画「ガメラ 大怪獣空中決戦」。
  キネマ旬報などで多くの賞を獲り、絶賛された平成ガメラシリーズの第1作目だ。
  実は当時、震災のために公開が延期になった。
  ガメラとギャオスによる都市の破壊シーンがあまりにも阪神大震災に酷似していた
  からというのがその理由。

  撮影されたのは前年の1994年の夏。金子修介監督、樋口真嗣特技監督により、
  現代において巨大生物に都市を破壊されたらどうなるのか?というテーマの基、
  リアルにシミュレーションした結果の都市崩壊のシーンだった。
  映画の中で「◯◯地区に避難勧告が出されています!」とテレビのアナウンサーが
  絶叫しているシーンがある。まさに阪神大震災のニュース報道で見たシーンだ。
  この映画の試写を観た時、場内から驚きの声が上がっていたのを憶えている。

  映画は3月11日に公開され大ヒット。PART3まで作られることに。
  それにしてもこんなディザスター映画が震災後わずか2ヶ月足らずでよく公開され
  たもんだ・・・・(^_^;;;
  ちなみに3月11日といえば、東日本大震災(2011年)の発生した日でもある。
  「ガメラ」はよくよく震災に縁があるなー・・・・・・(>_<;;;

  ※画像は半壊した東京タワーに巣を作るギャオス。
   特撮映画史上、最も美しいシーン。
  
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