20年前、東京・三軒茶屋にある出版会社の専属デザイナーだった頃、
阪神大震災が起きた。
その出版社の本社が神戸にあり、建物はほぼ壊滅状態に。
その余波でリストラ者が続出、前年の夏に父を亡くしていた僕も、
退職して田舎に戻ることになった。
あの震災がなかったら、まだ東京で生活していたかもしれない・・・(^_^;;;
1995年の1月に公開されることになっていた映画「ガメラ 大怪獣空中決戦」。
キネマ旬報などで多くの賞を獲り、絶賛された平成ガメラシリーズの第1作目だ。
実は当時、震災のために公開が延期になった。
ガメラとギャオスによる都市の破壊シーンがあまりにも阪神大震災に酷似していた
からというのがその理由。
撮影されたのは前年の1994年の夏。金子修介監督、樋口真嗣特技監督により、
現代において巨大生物に都市を破壊されたらどうなるのか?というテーマの基、
リアルにシミュレーションした結果の都市崩壊のシーンだった。
映画の中で「◯◯地区に避難勧告が出されています!」とテレビのアナウンサーが
絶叫しているシーンがある。まさに阪神大震災のニュース報道で見たシーンだ。
この映画の試写を観た時、場内から驚きの声が上がっていたのを憶えている。
映画は3月11日に公開され大ヒット。PART3まで作られることに。
それにしてもこんなディザスター映画が震災後わずか2ヶ月足らずでよく公開され
たもんだ・・・・(^_^;;;
ちなみに3月11日といえば、東日本大震災(2011年)の発生した日でもある。
「ガメラ」はよくよく震災に縁があるなー・・・・・・(>_<;;;
※画像は半壊した東京タワーに巣を作るギャオス。
特撮映画史上、最も美しいシーン。