ほんわか亭日記

ダンスとエッセイが好きな主婦のおしゃべり横町です♪

「見残しの塔」の謎

2010-03-18 | 読書
2010年3月17日(水)

今日の読書会は、久木綾子「見残しの塔」。
時代は室町。山口県の瑠璃光寺の五重塔縁起。
ストーリーも面白かったけれど、構想14年、執筆4年、本にするのに
1年という89歳の新人作家にみんなで目を見張ったわ。
メンバーが持ってきてくれた写真は、美しくて上品。
文章にもそれが表れていた。

我々は、つい、自分の遺影は美しいものを用意したい。プロに写してもらった
ものは、さすがに違う。仏壇に用意しておきたい・・と、力が入った議論を
したりして・・・。(^^;)

ウィステは、主人公=平家の落人の末の番匠(上級の大工さんらしい・・)の妻、
寿々が、どうやって宮崎の山の中・椎葉村から山口まで子供をつれて旅が出来たか
の謎とか・・、
女主人公=源氏の姫・初子のその後の消息が分からない謎・・
について、ウィステの推理を滔々と語りました。
・・・ああ、語れて、すっきり。(^^)

そう、そういうサイドストーリーを推理したくなる力をこの小説は持っている。
そして、五重塔のように、すっきりとこの小説も立っている。
作者の姿なんだろうなあ・・。

読書会の話は、京都と奈良と山口の五重塔めぐりをしたいねえという方向へも・・。(^^)

それから、5月の本の予定について、ウィステは最初、高田郁「八朔の雪」を推薦
して、そう決まったのに、訂正を申し入れ。
同じく高田郁「銀二貫」にして~と主張。

大阪商人の話ということで、大阪出身のTさんが賛成してくれて、変更になりました。

だだこねとか言わないで・・。より面白さへの追求と言ってください。
さて、来月は、「空飛ぶナース」。
また、語り合いましょう・・・。(^^)

夜、読書会でみなさんのお手製のお菓子をいただいたつけが、体重計に
しっかり現れていました・・。う、う・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする