植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

ハマウドの根を食べる

2007-12-12 15:17:48 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
ハマウドは,別名オニウドと呼ばれるように,茎・葉は苦みがつよく
食用には不向き。
本州(関東以西),四国,九州,琉球の海岸,台湾,朝鮮南部に分布
する多年草。高さ80-150cm,多くはアシタバの分布しない暖地
の浜辺にはえ,ときにはアシタバの分布域と重なってはえている。

花は4-6月,アシタバにやや似るが,茎・葉が傷ついたとき,白汁
がでて,アシタバのような黄色い汁はでない。
花弁も白く,葉柄の筋などが,つよく暗紫色を帯びている。

若芽・若葉は苦みがひどく,強引に,何回も湯でこぼして,アク抜き
すれば,なんとか食べられるが,身体によくない,と想う。

若い根を掘って,きれいに洗い,外皮をそぎ落とし,よくゆで,水に
さらしてから,きんぴら牛蒡風に煮付けて食べたことがあった。
ゴボウより軟らかく珍味であった。

これも「びつくり情報」の一つです。