植物生態学者の見た「自然と山の幸」

刻々と自然は移り変わり,人工の景観が,自然の植生を破壊する。さあ!大変。せめて食べられる野生植物のすべてを次世代へ残そう

ヤマソテツは今,こんな姿で,積雪期を迎えようとしている

2007-12-20 16:24:20 | ワイルド・フードなどの料理,その他利用法
ヤマソテツ(採って食べる山菜・木の実 p78-79)は,食べられ
るシダの中でも,もっとも美味で,アク抜きをしなくても料理できる
優れた種類。
北海道,本州,四国では,おもに,日本海型気候の温帯山地にはえ,
屋久島の高地と,南千島に分布。深山の林内,斜面などで,ときには
群生し,胞子葉は,エレガントで美しい。
ヤマソテツは夏緑性(落葉性)だけれど,これからの積雪期は,緑色
の葉を残したまま,越冬をしているようだ。
もしかして,雪解け直後の低い温度から,根茎を守るために,春まで
緑色の葉を残しているのだろうか? などと想ったりしている。