7月 大阪府池田市五月山で夏の虫の観察
2011年7月17日(日)におこなわれた池田市五月山の夏の虫の観察会(ナチュラリストクラブの観察会より)
梅雨明けとともに昆虫が動き始めます。10年前はまだこんなに暑くなかった気がします。
これだけ暑くなると虫は動かなくなり「夏眠」になります。涼しくなるまでじっとして過ごすのですが・・・
里山でも、午前中から30度を超えころ、顔にまとわりつく虫がいなくなります。
今回は梅雨明けまでがよく見られるのですが、観察会で観察した昆虫の紹介です
「2011年は平年よりも13日も早く梅雨明け。虫は梅雨の間がいちばん多く見られ、梅雨明けと同時に姿を隠すそうですが今日はいかに?」
講師から観察のこころがまえ
「観察のコツは「ゆっくり歩くこと!」カメの歩みで物を見るといいそうです。そうすれば100mの間でもたくさんの生き物を観察でます。」
「歩き始めてすぐのところで毛虫発見。金色の長い毛がきれいな毛虫で所々黒い肌が見えています。あとで図鑑を調べてみると「リンゴドクガ」のようでした。黒い色が見えている方が頭、しっぽのほうは見えませんがお尻の方に茶色い毛の束があります。「ドクガ」という名前ですが毛に毒はなく触っても大丈夫。
山の芋の葉がこんなふうに折り曲げられているのはダイミョウセセリの幼虫の巣です。
これはアカタテハの幼虫の巣。イラクサ科のカラムシの葉を丸めて作ります。
このササの葉の模様は何でしょう?ササの新芽がまだくるりと巻いている時に虫に食べられたあとだそうです。巻いた葉をまっすぐ食い破ったあと葉が開くと「こんな形に。」
木の幹に樹液がにじみ出しています。カナブンがたくさん集まってきました。クワガタやカブトムシも集まってくるかも。昨年はここでオオムラサキも見ることができました。
梅雨明けの素晴らしいお天気で、とても暑い日でしたが、たくさんの虫を観察することができました。」
<今日観察した生き物>
ウラギンシジミ、ベニシジミ、ツバメシジミ、スジグロシロチョウ、モンシロチョウ、ツマグロヒョウモン(メス)、ヒメウラナミジャノメ、アサマイチモンジチョウ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ハグロトンボ、チョウトンボ、キイトトンボ、ハラビロトンボ(メス)、コシアキトンボ、ウスバキトンボ、ショウジョウトンボ、ショウリョウバッタ、フキバッタ、ササキリの幼虫、クチベニマイマイ、オオケマイマイ、ウスカワマイマイ、ニッポンマイマイ、リンゴドクガ、ヒメスズメバチ、女王アリ、ヘリカメムシの仲間、ハナグモ、シデムシの幼虫など
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