急速に個体数が減少しているミズカマキリ
ミズカマキリ
分布:北海道~南西諸島
体長:50mm程度
体は棒状で細長く、体色は灰褐色から淡黄褐色。前脚がカマ状で体型は長細く、お尻に長い呼吸管があります。呼吸のために長い尾の先端だけは水面に出している。
前肢がカマ状なので陸上のカマキリのようなので水の中のカマキリなのでミズカマキリと名がつきました。しかし、種としては別です。
カマキリはバッタやチョウなどと捕まえて食べます。
ミズカマキリは池沼などの水の中にすんでいるので、小魚やオタマジャクシなどの小動物を捕まえて食べます。カマキリのようにむしゃむしゃ食べるのではなく、捕まえると、口から消化液を出し、溶けた肉液をすすります。
別の種ですが生きたものを捕食するのには前肢がカマ状なのは陸でも水でも捕まえやすい形だとそれぞれが判断したんでしょう。このような進化の形を収斂(しゅうれん)進化とよんでいます。
(生きている猪名川より)
カメムシのなかまは卵、幼虫から成虫とさなぎの時期はありません。(不完全変態というのを習ったと思います。)
11 月ころになると、水底の物かげなどで越冬します。4 月ころに目覚めた成虫は 5 月~7 月に交尾し、コケなどの湿ったところに産卵します。卵からうまれた幼虫は親に似た姿をしています。5回脱皮を繰り返し成虫になります。
兵庫県では要注目種になっている。長崎では絶滅危惧I類、福岡では準絶滅危惧種、東京都では絶滅危惧ⅠB類に指定されています。
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