野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

オニユリとコオニユリ

2023-08-24 | フィールドガイド--植物編--

オニユリとコオニユリ

 

オニユリの原産地は東アジアです

オニユリは食料として中国から入ってきたようで、成長が速いことから多く栽培され、それが野生化して各地で見られるようになりました。

日本には種子のできる二倍体のものはなく、理由はよくわかりませんが、三倍体のオニユリが日本に入ってきました。

他にオニユリのように種子ができないもは、来月みられるヒガンバナや春の花シャガ、夏の花のヤブカンゾウもおなじく種を作りません。

それらの植物はみな三倍体になっているからで、種子をつくる二倍体個体は日本では見られません。

 

三倍体とは、本来生物は二組の染色体をもっているものが、何らかの理由で3組の染色体をもっているのを三倍体といいます。

 

オニユリの場合種子はできませんが、ムカゴをつくり、ムカゴから数を増やすことができます。

ムカゴからは3年位で開花します。

観察

オニユリの花びらは6枚あるように見えますが、外側にある3枚は萼で、外花被と呼びます。内側の3枚が本来の花びらで、内花被です。

よく似たものにコオニユリがありますが、ムカゴがないので区別できます。


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