オニユリとコオニユリ
オニユリの原産地は東アジアです
オニユリは食料として中国から入ってきたようで、成長が速いことから多く栽培され、それが野生化して各地で見られるようになりました。
日本には種子のできる二倍体のものはなく、理由はよくわかりませんが、三倍体のオニユリが日本に入ってきました。
他にオニユリのように種子ができないもは、来月みられるヒガンバナや春の花シャガ、夏の花のヤブカンゾウもおなじく種を作りません。
それらの植物はみな三倍体になっているからで、種子をつくる二倍体個体は日本では見られません。
三倍体とは、本来生物は二組の染色体をもっているものが、何らかの理由で3組の染色体をもっているのを三倍体といいます。
オニユリの場合種子はできませんが、ムカゴをつくり、ムカゴから数を増やすことができます。
ムカゴからは3年位で開花します。
観察
オニユリの花びらは6枚あるように見えますが、外側にある3枚は萼で、外花被と呼びます。内側の3枚が本来の花びらで、内花被です。
よく似たものにコオニユリがありますが、ムカゴがないので区別できます。
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