損害保険大手3グループの平成24年3月期の連結決算が18日、出そろった。
東京海上HDは最終黒字を確保したが大幅減益となり、MS&ADインシュアランスグループホールディングス(HD)とNKSJHDの2社が最終赤字となった。
タイの洪水被害で日系企業に支払う保険金額があわせて5073億円まで膨らみ、収益が悪化した。
MS&ADは2010年度の経営統合後、初めての赤字。
NKSJの最終赤字は2期連続だった。
売上高に相当する正味収入保険料は、昨年3月の東日本大震災の後、地震保険に加入する世帯が増えたことに加え、来年1月までの期限でエコカー補助金が復活し、新車が売れて主力の自動車保険が好調だったことなどから、3グループとも増収を確保した。
タイ洪水の保険金負担額は、MS&ADが2735億円、東京海上が1300億円、NKSJが1027億円となった。
今期(25年3月期)業績予想の最終損益は、東京海上が前期比約18倍の1050億円と大幅増益を見込んだ。
MS&ADは800億円、NKSJは240億円と、それぞれ黒字転換を図る。
当面は新車販売の好調が見込め、収入保険料の5割程度を稼ぐ自動車保険の伸びが期待できることなどが理由。
自然災害については、平年並みの発生を見込んでいる。
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