JPモルガン・チェースの巨額損失問題が波紋を広げる中、取引で重要な役割を担った「ロンドンのクジラ」の異名を取る敏腕トレーダーが注目を浴びている。
その素顔は謎に包まれ、報道も過熱気味だ。
「『ロンドンのクジラ』がついにつまずいた」
約20億ドルの損失を招いたJPモルガンの取引を指揮したのは、同行のロンドン駐在トレーダー、ブルーノ・イクシル氏。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の派手な取引で毎年1億ドルを稼ぎ出す。
市場を大波で揺らすような売買からついた異名が「ロンドンのクジラ」だ。
損失発覚も、荒っぽい手口に眉をひそめる業界関係者がメディアに告発したのがきっかけだった。
「謎多き人物」(米ブルームバーグ)で、フランス出身とされるが年齢すら不詳。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは「ロンドンのクジラとは何者?」との記事で、イクシル氏の私生活は質素で週末は家族孝行に熱心といった横顔を伝えている。
そんなイクシル氏の関与について、ダイモンCEOは会見で「(公正な取引を掲げる)私の原則に反するもので、非を認めるしかない」とうなだれた。
ただ、イクシル氏の元同僚はロイター通信に対し「業務の内容は経営トップも把握していた」と話している。
関連ニュース
・「ゴールドマンが選ぶ“優良”23銘柄!JTは買い!」:イザ!
・「フェイスブックが公開株数を25%上増し」:イザ!
・「“ハゲタカ”がギリシャ国債で400億円荒稼ぎ」:イザ!
・シングル売上チャート